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2011 年度 実績報告書

医療福祉相談室の環境条件に関する基礎的研究-相談支援の質を担保する基準の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22530614
研究機関県立広島大学

研究代表者

永野 なおみ  県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (80342012)

研究分担者 永野 紳一郎  金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (40329371)
キーワード医療福祉相談室 / 医療相談室 / 面接室 / 医療ソーシャルワーカー / ソーシャルワーカー / 環境
研究概要

本研究の目的は、医療ソーシャルワーカーが相談支援を行う場である医療福祉相談室に望ましい環境条件を明らかにすることである。平成23年度は、前年度に引き続きその実態を把握するために、医療ソーシャルワーカーを配置する一般病院を対象に、医療福祉相談室の実測調査を行った。専用の面接室及び事務室の有無・室数・面積・院内での位置・動線・採光・明るさ・通風・換気・冷暖房・防音・備品等の状況を確認している。合わせて医療ソーシャルワーカーに対する聴き取り調査を行って、現在の医療福祉相談室の問題点やそれが相談支援業務に与える影響等を調査した。これまでに計54ヶ所の病院で調査を行った結果、現状での大きな課題は、面積の不足、不十分な仕切りにより個人情報が守られない、病院内でのアクセスの問題等であることを確認した。配置にあたって相談支援に十分な環境を整備した病院はごく一部で、相談室に医療ソーシャルワーカーの意見が反映されていたのは、増改築の機会を得た病院に限られていた。また相談支援の場の環境に対する医療ソーシャルワーカーの関心は低く、このことが上記の問題の背景にあることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は医療福祉相談室の環境整備について、先駆的な対応をしている病院での調査も実施する予定であったが、そうした病院についての情報収集が当初予定どおりには進まなかった。

今後の研究の推進方策

平成24年度は、上記の情報収集について方法を改め、職能団体や個々の医療ソーシャルワーカーによらず、病院や福祉施設の建築設計事務所等からの紹介によることとした。これにより、環境が十分に整備された病院の詳細な調査を行い、合わせて最終年度のまとめの作業を行う予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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