児童自立支援施設において実施される学校教育(公教育)について、教育職(教員)と福祉職(施設職員)の協働に焦点を当てながら入所児童の教育を保障するための形態と内容を考察するため、平成23年度は下記のとおり研究実績を重ねた。 1.研究冊子の発行…平成22年6月に実施した学校教育を担当する教員へのアンケート集計結果を冊子にまとめ、児童自立支援施設をはじめ関係機関に配布した(作成百部)。 2.日本司法福祉学会第12回(大阪)大会での発表…児童自立支援施設に係る分科会において発表を行い、この施設を取り巻く状況について考察を加えることができた。 3.施設訪問の聞き取り調査…平成16年度から平成22年度に学校教育(公教育)を実施した6施設を訪問し聞き取り調査を実施した。訪問施設:新潟学園(新潟県)、ぐんま学園(群馬県)、虹の松原学園(佐賀県)、甲陽学園(山梨県)、若駒学園(鹿児島県)、杜陵学園(岩手県) 4.学部紀要に論文を発表(査読付)…「児童自立支援施設における学校教育の実施に関する研究」『ライフデザイン学研究(第7号)』東洋大学、2012年3月、pp.181-211 5.著書(共著)刊行…「司法福祉と児童自立支援施設」『司法福祉』生活書院、2012年2月、pp.129-149 6.研修会講師…北海道児童自立支援施設協議会主催の研修会(北海道遠軽町)において「学校教育を通して児童自立支援施設に望むもの」と題する講演会の講師、及び分科会の助言者を務める。
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