児童自立支援施設において実施される学校教育(公教育)について、教育職(教員)と福祉職(施設職員)の協働に焦点を当てながら入所児童の教育を保障するための形態と内容を考察するため、平成24年度は下記のとおり研究実績を重ねた。 ①研究報告書の発行…東洋大学ライフデザイン学部研究紀要に掲載の論文を冊子にまとめ、児童自立支援施設をはじめ関係機関に配布した(作成150部)。②日本子ども家庭福祉学会第13回(大阪)大会での発表(分科会E)…「児童自立支援 施設における学校教育の実施に関する研究(学校教育を担当する教員の意識調査を もとに)」を発表しこの施設を取り巻く状況について考察を加えることができた。③施設訪問の聞き取り調査…早い時期に学校教育(公教育)を導入した2施設、およびここ2~3年で導入した2施設を訪問し聞き取り調査を実施した。訪問施設:静岡県立三方 原学園(浜松市)、大分県立二豊 学園(大分市)、滋賀県立淡海学園(甲賀市)、岡山県立成徳学校(岡山市)④著書(共著)刊行…『もうひとつの学校(児童自立支援施設の子どもたちと教育保障)』生活書院、2013年3月、pp.3-79、pp.155-203、⑤研修会講師…家庭教育学級における教育講演会(福岡県大宰府市)において「少年非行の現状と課題」と題する講演会の講師を務める。
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