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2010 年度 実績報告書

ソーシャルワークの固有性にねざした独立型社会福祉士の開業システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22530636
研究機関同朋大学

研究代表者

小榮住 まゆ子  同朋大学, 社会福祉学部, 講師 (60509206)

研究分担者 太田 義弘  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (40078944)
安井 理夫  同朋大学, 社会福祉学部, 教授 (30329677)
西内 章  高知女子大学, 社会福祉学部, 准教授 (80364131)
長澤 真由子  広島国際大学, 医療福祉学部, 講師 (20446024)
伊藤 佳代子  別府大学, 短期大学部・初等教育科, 准教授 (10390361)
キーワード独立型社会福祉士 / 開業システム / ソーシャルワークの固有性 / 研修プログラム / 高度専門職 / ジェネラル・ソーシャルワーク / 社会福祉援助技術
研究概要

平成22年度の研究目的は、独立型社会福祉士のソーシャルワーク実践の特性を検討し、基盤となるソーシャルワークの理論構築を行うこと、また独立開業する社会福祉士、臨床心理士等へのアンケート調査から、取得資格の状況、研修システム、受講状況、開業システムの実態を比較考察し、独立型社会福祉士のソーシャルワークにおける専門性と研修・開業システムの課題を検討することにある。文献調査では、ソーシャルワークの理論研究とこれまで行われた独立型社会福祉士に関する研究、調査の考察を行った結果、独立型社会福祉士がソーシャルワークの専門的あり方であるジェネラルソーシャルワークを実現できる立場であると同時に、能力的、環境的な制限のなかで多くのジレンマを抱えていることがわかった。また現在の独立型社会福祉士の開業システムや研修方法などを考察した結果、ジェネラルソーシャルワークの視点をもった研修方法の開発の必要性が明らかになった。アンケート調査では、日本臨床心理士会名簿および日本社会福祉士会の協力のもと、臨床心理士302名、独立型社会福祉士678名に対し、自記式郵送調査で実施した。その結果、臨床心理士は83件(27.5%)の回収で、年間11回以上の研修受講者が4割以上おり、また「対人理解」「援助技法」「事例」を中心とした研修への参加が多かった。一方、独立型社会福祉士は268件(39.5%)の回収で、現在集計及び臨床心理士の調査結果との比較を進めているが、単純集計の段階では、自由記述から読み取ることのできるニーズもふまえると、独立型社会福祉士における理念的支柱を確立し、その役割と必要性をひろく社会に伝達することが急務であると考えられた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 学校現場におけるチームアプローチをめぐる一考察/スクールカウンセリングとスクールソーシャルワークの専門性を中心に2011

    • 著者名/発表者名
      小榮住まゆ子
    • 雑誌名

      同朋福祉

      巻: 第17号 ページ: 43-67

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ソーシャルワークにおける研究倫理と実践倫理のジレンマ/医学・看護学との比較を中心に2011

    • 著者名/発表者名
      安井理夫
    • 雑誌名

      同朋福祉

      巻: 第17号 ページ: 81-101

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 児童福祉分野のソーシャルワーカーに求められる専門性と人間性/社養協版実習指導ガイドラインの批判的検討2011

    • 著者名/発表者名
      安井理夫・小榮住まゆ子・田崎愼太郎
    • 雑誌名

      同朋大学論叢

      巻: 第95号 ページ: 47-64

    • 査読あり
  • [雑誌論文] エコシステム構想をめぐる手法と支援ツール/ソーシャルワーク実践へのチャレンジ2011

    • 著者名/発表者名
      太田義弘
    • 雑誌名

      総合福祉科学研究

      巻: 第2号 ページ: 1-14

    • 査読あり
  • [学会発表] 総合福祉科学としての視座2011

    • 著者名/発表者名
      太田義弘
    • 学会等名
      総合福祉科学学会
    • 発表場所
      関西福祉科学大学
    • 年月日
      20110300

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公開日: 2012-07-19  

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