研究課題/領域番号 |
22530639
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
片山 善博 日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (60313433)
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研究分担者 |
池谷 壽夫 日本福祉大学, 子ども発達学部, 教授 (90136367)
伊藤 文人 日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (40367727)
三崎 和志 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (40506961)
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キーワード | 思想史 / 社会福祉関係 / 哲学 / 倫理学 |
研究概要 |
今年度の研究課題である自立、ケア、包摂、排除、労働、ジェンダーにかかわるテーマについては、定期的に開催した研究会において、共通テキストを決めて議論した。具体的には、『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(エヴァ・フェダー・キティ、白澤社、2010年)および『完全従事社会の可能性-仕事と福祉の新構想』(福士正博、日本経済評論社、2009年)をテキストに、各研究担当者がレポートをまとめ、おもに労働とケアの関係についての議論を行なった。また平成22年12月には、ゲスト講師を招き「社会権をめぐる法律学の動向の批判的分析」(日本福祉大学名古屋キャンパス)についての報告をお願いし、社会権と福祉思想の関係についての報告を受け、議論を行った。また、研究分担者(池谷)は「現代における福祉思想の可能性」(唯物論研究協会大会、一橋大学、平成22年10月)の司会を行い、議論を取りまとめた。また、研究分担者(伊藤)は、「New Public Management政策の衝撃と専門職ソーシャル・ワークの視点:日英の経験の比較研究」(「日英二国間セミナー」、日本女子大学、平成23年3月)において、ソーシャル・ワークにおけるケア・マネージメントの意味についての報告を行った。研究担当者(三崎)は、ドイツにおけるケア論の文献を調査し報告をした。研究代表者(片山)は、ドイツ観念論の承認論の研究の出発として、カントの共通感覚論についての研究を行い、現在論文にまとめているところである。今年度は文献調査を中心に研究を進めたが、次年度においては、そのいくつかを論文もしくは学会発表として成果を出したいと考えている。研究代表者および研究分担者は、継続的に連携しつつ、研究を進めていく。
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