• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

ポスト福祉国家における承認論を基軸とした福祉哲学構想に向けての基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530639
研究機関日本福祉大学

研究代表者

片山 善博  日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (60313433)

研究分担者 池谷 壽夫  日本福祉大学, 子ども発達学部, 教授 (90136367)
伊藤 文人  日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (40367727)
三崎 和志  岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (40506961)
キーワード思想史 / 社会福祉関係 / 哲学 / 倫理学
研究概要

今年度の研究課題のテーマを、政治や道徳における自立という視点から福祉思想を読みなおすという点に絞り、定期的に開催した研究会において、共通テキストを決めて議論した。具体的には、チャールズ・テイラー『自我の源泉:近代的アイデンティティの形成』名古屋大学出版会、2010年およびをジョン・ロールズ『公性としての正義:再説』テキストに、各研究担当者がレポートをまとめ、おもに自我と道徳、自我と政治の関係についての議論を行なった。また平成23年6月には、ゲスト講師を招き「福祉をどう伝えるか-現代の大学生がもつ特殊事情から考える」(日本福祉大学名古屋キャンパス)をテーマに報告をお願いし、福祉思想を若者の視点という点から読み解くことについての報告を受け、参加者による議論を行った。研究代表者(片山)は、福祉の公共性という視点からカントの共通感覚論や美感的判断力についての研究を行い、さらにデューイの探究の方法をもとにして、福祉教育の意義についての研究を行った。これらについては、24年度の現在論文にまとめようと考えている。研究分担者(池谷)は、福祉思想をドイツにおけるジェンダーという視点から研究を行った。研究分担者(伊藤)は、英国のソーシャルワークの現状についての議論と日本の福祉思想とのかかわりについて研究した。
また研究分担者(三崎)は、アドルノと福祉思想の関係についての研究を行った。それぞれについては、研究会において報告があり、議論をした。23年度は文献調査を中心に研究を進めたが、次年度においては、そのいくつかを論文もしくは学会発表として成果を出したいと考えている。研究代表者および研究分担者は、継続的に連携しつつ、研究を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

定期的な研究会において文献研究を進め、それぞれ各自の研究状況についても進展していることを把握しているため。

今後の研究の推進方策

24年度は、文献研究および議論を深め、25年度の報告集に生かしていく。25年度末に発行する報告集をどのようなかたちにしていくのかが24年度の課題となる。

URL: 

公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-06-02  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi