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2011 年度 実績報告書

養護課題が世代間を連鎖するプロセスの解明にむけた研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530659
研究機関筑紫女学園大学

研究代表者

西原 尚之  筑紫女学園大学, 人間科学部, 教授 (50316163)

研究分担者 益満 孝一  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40296372)
潮谷 恵美  久留米大学, 文学部, 准教授 (70287910)
山之内 輝美  筑紫女学園大学短期大学部, 准教授 (70254646)
四戸 智昭  福岡県立大学, 看護学部, 講師 (70347186)
キーワード養護 / 児童養護施設 / 乳児院 / 世代間連鎖 / 虐待 / ネグレクト / 貧困
研究概要

【研究目的】養護課題(親が子どもを育てるのが困難になる状態)が世代間を連鎖していくプロセスを明示して社会福祉的支援の方向性を示すこと
【研究方法】全国の児童養護施設および乳児院に調査票を郵送し「現在入所している児童(第3世代)のなかで、その親(第2世代)も施設入所経験をもつケース」を1ケース選択してもらい(1)祖父母世代(第1世代)の生活状況と親への養育態度(2)親世代(第2世代)の生活状況と子どもへの養育態度(3)子ども(第3世代)の状況を量的に分析する。
【平成23年度の計画】調査票を完成させ全国の児童養護施設585施設、乳児院128施設に送付し回収する。
【平成23年度の研究実施内容】回収票は児童養護施設177(回収率30.3%)、乳児院83(回収率64.8%)、全体で260(回収率36.5%)であった。このうち「ケースあり」の調査票が201票(児童養護施設133票・乳児院68票)、「ケースなし」の調査票が59票(児童養護施設44票・乳児院15票)である。
【平成23年度の研究成果概要】施設票(調査票は世代利用の概要を調査する施設票と個別ケースを精査する個別票に分けられる)の分析を実施した。有効票として認められた253施設(児童養護施設173・乳児院80)には現在10,133人(児童養護施設8,267・乳児院136)の児童が入所しているが、このうち親も施設入所歴を持っているケースが500人(児童養護施設364・乳児院136)あることが分かった。比率にすると4.9%(児童養護施設4.4%、乳児院7.3%)という数字で少なくとも入所児の20人に1人はその親も入所経験があることになる。
子どもの入所理由(第1位から第3位までの複数回答)は第1位経済的理由(17.9%)、第2位母のネグレクト(15.1%)、第3位母の精神疾患等(10.9%)であった。一方親の入所理由は不詳が28.5%と最も高くなっているが、これを除外すると第1位が父母の離婚、第2位が経済的理由、第3位が児童の問題による養育困難であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査票が完成し予定通り全国の児童養護施設、乳児院に送付したのち回収作業を終えたため。

今後の研究の推進方策

現在「施設票」のデータ入力を終えたところであるが、今後「個別票」のデータを入力し分析作業を行う予定である。一応の分析作業が終了した段階で研究分担者に原稿依頼をおこない今年度末までに報告書を作成する。

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公開日: 2013-06-26  

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