自己と他者の特性情報集合間の認知的リンクに関する研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22530670
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会心理学
• 研究機関: 新潟大学
• 研究代表者: 福島 治 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40289723)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 特性情報 / 社会的自己 / 人物表象

研究概要

自己と親しい他者は、頻繁に相互作用を行っていることから、人が保持する両者の行動特性情報には密接な関連があるとする仮説を検討した。いくつかの実験により、友人の特性は、友人と一緒にいるときの自己の特性と関連があり、親の特性は、親と一緒にいるときの自己の特性と関連があるという結果を得た。自己概念は対人関係の中で社会的に構成されるとする考えに実証的根拠を提供した。

研究成果

• [雑誌論文] Narcissism, variability in self-concept, and well-being (2011)
  • 著者名/発表者名: Fukushima, O.and Hosoe, T
  • 雑誌名: Journal of Research in Personality 巻: 45 ページ: 568-575
• [学会発表] 成績予測における自己愛者の自己高揚 (2012)
  • 著者名/発表者名: 福島治
  • 学会等名: 日本社会心理学会第53回大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2012-11-17
• [学会発表] 多特性多方法(MTMM)データとしての多面的自己概念の分散の分割 (2012)
  • 著者名/発表者名: 福島治
  • 学会等名: 日本パーソナリティ心理学会第21回大会
  • 発表場所: 島根県民会館
  • 年月日: 2012-07-07
• [学会発表] 対人イベントの正負混在が自己愛と自己概念変動の関連に及ぼす効果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福島治
  • 学会等名: 日本社会心理学会第52回大会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2011-11-03
• [学会発表] Cognitive linkage between trait information about the relational self and other (2011)
  • 著者名/発表者名: Fukushima, O
  • 学会等名: European Congress of Psychology
  • 発表場所: Istanbul Congress and Exhibition Center, Turkey.
  • 年月日: 2011-07-05
• [学会発表] 自己愛と不安定な役割自己概念:NPIと特性評定の役割間偏差及び時点間偏差の関連 (2010)
  • 著者名/発表者名: 福島治
  • 学会等名: 日本社会心理学会第51回大会
  • 発表場所: 広島大学
  • 年月日: 2010-09-17
• [図書] 己と他者の曖昧な境界栗原隆(編)世界の感覚と生の気分 (2012)
  • 著者名/発表者名: 福島治自
  • 総ページ数: 223-243
  • 出版者: ナカニシヤ出版