平成22年度の主たる研究目的は、高齢者のイノベーター(先駆的社会貢献活動取り組み者)を志向している高齢者グループのリーダーの面接と、メンバーへの質問紙調査を行うことで、親和動機の高い高齢者集団のリーダーシップのあり方と集団形成のプロセスについて検討することであった。リーダーの面接によって、親和動機の高い高齢者グループはまず、相互に「楽しい」という経験を共有化したのちに課題志向を芽生えさせる位相の転換には強いリーダーシップの必要なことが示唆された。 また、メンバーの質問調査データから、メンバーの集団参加動機の個人差が質的に量的に大きな個人差があることから、この個人差をまとめていくリーダーシップのあり方については、データーを基にさらに考察中である。
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