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2012 年度 実績報告書

子どもの思考を基にしたカリキュラム構成による教授介入:割合概念の場合

研究課題

研究課題/領域番号 22530699
研究機関愛知教育大学

研究代表者

栗山 和広  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10170094)

研究分担者 高垣 マユミ  実践女子大学, 生活科学部, 教授 (50350567)
吉田 甫  立命館大学, 文学部, 教授 (80094085)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード教授介入 / 子どもの思考
研究概要

平成22年度から平成23年度にかけて,割合概念について,子どもの思考を基にしたカリキュラム構成による教授介入の実験を行った。そこでは,(1)子どものもつインフォ-マルな知識をカリキュラムに組み込む,(2)新しい概念を学習する際の認知的障害を考慮するという,視点を取り入れた教授介入を行った。その結果,概念的理解の問題において実験群は統制群より高い正答率を示した。このことより,新しいカリキュラム構成による教授介入は割合の概念的理解を深化させることが明らかになった。
平成24年度は,新しいカリキュラム構成による教授介入について,これまでの量的分析ではなく,授業における教師と子どもの発話過程の分析といった質的な分析を行った。その発話過程の分析から,量としての割合の大きさをおおまかにつかんだり,直感的に量としての大きさを予測したり,といった割合の大きさの見積もりの活動を盛んに行っていることがみられた。また,部分と全体の関係において,部分と全体の関係についての見積もりが,割合のモデルの図を用いてさかんに行われていることが確認された。こうした発話過程の分析から,実験群では量概念としての割合の見積もり活動を積極的に行っていることが明らかになった。
また,統制群の割合概念の問題分析において,認知的障害に関する極めて興味深いデ-タが浮かび上がった。それは,割合を考える際には,全ての全体は等しいという等全体の理解が基本であるが,等全体の理解問題の正答率は21%という極めて低い正答率であり,等全体については全くといっていいほど獲得されていないことが見いだされた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 子どもの思考を基にした教授介入:割合概念について2013

    • 著者名/発表者名
      栗山和広
    • 雑誌名

      愛知教育大学研究報告

      巻: 62 ページ: 99-104

  • [学会発表] 子ども思考に基づいた教授介入(1):割合概念の場合2012

    • 著者名/発表者名
      栗山和広
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会発表論文集
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      20120911-20120913

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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