昨今、不登校を受け入れる新しいタイプの高等学校が急増しており、中学校で不登校を経験したものの進路は多様化しつつある。しかし、この不登校経験者の多様な進学先における予後については調査実施の難しさもあり、大規模な調査は十分には行われていない。そこで本研究では、不登校経験者の「予後」や、不登校を支援する専門機関での対応に焦点づけて、不登校経験者が多く通う通信制高校で大規模調査を実施した。その結果、不登校を経験した生徒たちの予後が、その生徒が自分にあった高校につながった場合には、自分の過去を受け入れ、さらには未来にも明るい展望を持つことができているという現状を確認することができた。
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