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2010 年度 実績報告書

成人期女性の過去から現在の対人的経験の認知に関する縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530721
研究機関順天堂大学

研究代表者

山岸 明子  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (40220248)

キーワード縦断的研究 / 成人期女性 / 対人的経験の認知 / 対人的枠組み / 生育史 / レジリエンス
研究概要

1991年に看護専門学校卒業生に行った質問紙調査とほぼ同じものを、19年後、40代になった成人女性に行い、青年期から成人期になり、看護師の仕事、結婚・出産・育児等の経験をする中で、対人的枠組みや対人的認知がどの位変動するかについて検討し、また面接調査も実施して変動と関連する要因について検討を行った。
被調査者は1990年看護専門学校3年時に生育史を書いた50名の内連絡がとれる者に調査依頼を行い、それに応じた19名の内、1991年の調査(41名が回答)に回答している15名。内11名-9名には面接調査も実施した。質問項目はIWM尺度、エゴグラム、両親の養育態度、幼少期から各時期の全体的適応感、時間的展望尺度、レジリエンス尺度、現在の満足度、自分の変化に関する自由記述。面接は卒業後の経過、つらかった・大変だったこと、自分にとって重要だったこと、子育て・仕事の意味、生育の過程、自分の変化等についての半構成的面接。
各尺度別に合計点を算出し、1991年の得点と比較し、両者の相関係数を算出し、また対人的枠組み(IWM)の得点の2時期での変化はどの位か、各人の順位が2時期でどの位異なるかの分析を行った。得点差が小さく順位もほとんど変わらない者が見られる一方、大きく変化した者も見られた。2時期とも高得点の者、得点が上昇した者、下降した者、2時期とも低得点の者に分けて、質問紙の他の尺度及び面接での語りの特徴について分析を行った。上昇群は夫との関係のよさ、仕事より家庭に重要性を置く語り、プラス要因をもつ同性の者の影響の語りが見られた。下降群は夫からのサポートの不十分さ、時間的展望や生活満足度の低さ、他群に比べて仕事に対する熱意を述べる者が多いという特徴が見られた。データ数は多くないが、19年後の縦断的データが得られ、対人的枠組みの変化と成人期の経験との関連が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 青年期から成人期の対人的枠組みと対人的認知-19年後の縦断的変化-2011

    • 著者名/発表者名
      山岸明子
    • 学会等名
      日本発達心理学会第22回大会
    • 発表場所
      東京学芸大学
    • 年月日
      2011-03-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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