青年期から成人期にかけて対人的枠組み(IWM)や対人的経験の認知に関する17~19年にわたる縦断的検討を行い、質問紙・生育史・面接調査のデータを用いて量的・質的な検討を行った。 その結果、1)2時期の得点にはある程度の安定性があること、2)IWM得点の上昇に関与する要因として夫との関係が大きいこと、3)成人期の適応や仕事への取り組みに関して、成人期の対人的要因や状況要因の他に17~19年前に測定された青年期の対人的要因も関与していること、4)成人期の経験によって以前のIWMや母親との関係が大きく変わる場合があることが示された。
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