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2011 年度 実績報告書

子どもの自傷と解離傾向:心理療法の可能性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22530736
研究機関名古屋大学

研究代表者

鈴木 太  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (30542683)

研究分担者 本城 秀次  名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 教授 (90181544)
金子 一史  名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 准教授 (80345876)
吉川 徹  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (70456680)
キーワード自傷行為 / うつ病 / 気分障害 / 外傷後ストレス障害 / 青年 / EMDR / 対人関係療法 / 精神療法
研究概要

平成23年度は、前年度の成果を踏まえて、研究計画の調整が行われた。研究実施機関を名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科、対象を12-21歳の外来受診中の女性に修正し、米国で開発中であったDSM-5 Draftにおける非自殺性自傷または特定不能の非自殺性自傷の診断基準を満たすことを組み入れの基準とした。除外基準に双極I型障害を含めたことを踏まえて、児童青年期双極性障害に関する文献的調査を行い、双極I型障害等を確実に除外するため、Kiddie Schedule for Affective Disorder and Schizophrenia Present and Lifetime version (K-SADS-PL)の内容を近年の児童青年期双極性障害に関する知見を踏まえて修正した。
非自殺性自傷の精神病理モデルとして、海外の先行研究を踏まえて、解離を重視したモデルを見直し、外傷後ストレス障害の症状を評価する尺度であるClinincian Administered PTSD Scale for DSM-IV (CAPS-SX)をメインアウトカムとして採用し、研究代表者がCAPS-SXの施行に関する訓練を受けた。また、信頼性の高い方法で研究参加者の社会的機能を評価するため、セカンダリアウトカムの一つとして、Personal and Social Performance Scale (PSP)を選択した。
症状評価に伴うバイアスを可能な限り軽減するため、研究参加者が眼球運動による脱感作と再処理法と対人関係療法のいずれに割り付けられているか知らされていない独立した評価者を平成24年2月より雇用し、CAPS-SX及びPSPの評価者として、研究代表者の同席面接による訓練を開始した。同月に研究計画を名古屋大学医学部附属病院臨床介入研究専門審査委員会において討議した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

地域医療機関への広報及び自傷行為を伴う研究参加者の確保、治療マニュアル及び研究デザインの調整、評価者の雇用と訓練に期間を要したため、調査期間の延長が必要となった。

今後の研究の推進方策

地域医療機関への広報により、自傷行為を伴う研究参加者を確保する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 過剰診断の問題:児童青年期双極性障害の過剰診断 シンポジウム 双極スペクトラム障害 -過少診断か、過剰診断か-

    • 著者名/発表者名
      鈴木太
    • 学会等名
      第8回日本うつ病学会
    • 発表場所
      大阪

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公開日: 2014-07-24  

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