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2013 年度 実績報告書

非行少年の被害経験が心理特性と非行性に及ぼす影響-被害経験からの回復を求めて-

研究課題

研究課題/領域番号 22530749
研究機関愛知県立大学

研究代表者

堀尾 良弘  愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (40326129)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード非行少年 / 被害経験 / 非行性
研究概要

本研究では、非行少年の家庭・学校・地域等の生活環境における様々な被害体験を踏まえた上で、非行少年の心理特性と非行性の関連について明らかにすることを目的としている。被害体験が性格特性や非行性にどのような影響を与えているのか明らかにする中で、適合性の高い関連図(パス図)を作成する。さらに、被害が発生した際に生じる怒り等の感情や心理特性に注目し,その体験をどのように克服できるのか検討し,非行少年の更生のための手だてや回復への道のりを探って、改善・更生に向けた道筋について考察する。
昨年度までに実施した第1次調査及び第2次調査(非行少年調査及び一般青年調査)を踏まえて,平成25年度は研究計画の最終年度であるため,これまでの研究成果のまとめを行った。非行少年が入所する矯正施設(少年鑑別所等)との協力関係に基づいて,非行少年に関する情報・データの整理及び再分析を進めた。また,一般青年の調査結果も合わせて,被害体験を受けた際の援助者の有無,信頼関係の程度,援助行為の内容などについて再検討し,さらに疎外感や無力感などの心理特性との関係について,これまでの知見をまとながら検討を進めた。
なお,これまで非行少年に対する援助者の役割と改善・更生への手がかりについて探ってきたが,現時点までの調査においては明確な結果が表れていなかったことを鑑み,新たに質的データに基づく調査を行って被害体験からの回復におけるプロセスについて再検討した。特に,被害経験からの回復の方向性を探るにあたって,自らの被害経験についてどのように受け止めているか,あるいは受け入れるようになったのか,さらには回復の手立てについてどのように考えているのかなどについて,回想的記憶をもとに分析を行った。非行少年と一般青年における被害経験回想記憶の質的相違にも着目しながら,非行少年の回復の手がかりを探り明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 被害経験が非行性に及ぼす影響-自伝的記憶の分析-2013

    • 著者名/発表者名
      堀尾良弘・土中幸宏
    • 学会等名
      日本犯罪心理学会第51回大会
    • 発表場所
      大阪教育大学
    • 年月日
      20130928-20130929
  • [学会発表] 非行からの立ち直り(シンポジウム)2013

    • 著者名/発表者名
      近藤淳哉・堀尾良弘(企画)・広田照幸ら(話題提供)
    • 学会等名
      日本犯罪心理学会第51回大会
    • 発表場所
      大阪教育大学
    • 年月日
      20130928-20130929
  • [図書] 平和を創る心理学[第2版]私とあなたと世界ぜんたいの幸福を求めて,心理科学研究会(編)第3章 犯罪・非行における暴力-加害と被害-2014

    • 著者名/発表者名
      堀尾良弘
    • 総ページ数
      45-51
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

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公開日: 2015-05-28  

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