研究課題/領域番号 |
22530750
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 順子 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (90566233)
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研究分担者 |
仲秋 秀太郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (80315879)
古川 壽亮 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90275123)
三村 將 昭和大学, 医学研究科, 准教授 (00190728)
辰巳 寛 愛知学院大学, 心身科学部, 講師 (70514058)
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キーワード | 認知症 / 精神症状 / 行動的介入療法 / 高次脳機能 / 非薬物療法 |
研究概要 |
認知症の精神症状は、中核症状と比較して介護負担が重い。そこで、今研究では認知症患者の精神症状に対して、高い有効性が実証されている行動的介入療法のプログラム(米国のTeri & Logsdonらによる立案)を参考に、本邦の臨床の現状に応じた治療プログラムを開発し、オープントライアルおよび無作為割り付け対照試験(randomized controlled trial : RCT)を行い、その有効性を検証し、広く啓蒙活動をおこなうのを目的とする。平成22年度は、行動的介入療法のプライマリーアウトカムとなるAgitation Behavior in Dementia Care(ABID)(Logsdonらによる)の日本語版を標準化し作成し、英文論文として投稿中である。また、認知症の精神症状に関する薬物療法の問題点に関しての総説も発表した。平成22年の11月27日には、分担および研究協力者と班会議を開催し、行動的介入療法の治療マニュアルの作成に関して意見を交換した。本邦の実情にあわせ、他施設でも再現可能な洗練された治療マニュアルを現在作成中である。今後は、マニュアルを完成させ、その効果を検証するためのオープントライアルを行う予定である。
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