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2010 年度 実績報告書

ロールシャッハ・テスト人間表象反応の基礎データ作成

研究課題

研究課題/領域番号 22530760
研究機関東京経済大学

研究代表者

大貫 敬一  東京経済大学, 経済学部, 教授 (40146527)

キーワードロールシャッハ・テスト / Mutuality of Autonomy Scale
研究概要

今年度は、以下の2点に関して研究を進めた。
(1) 非患者成人群の基準データの改訂
ロールシャッハ研究は日本人の標準的なロールシャッハ反応データに基づいていることが必要である。本研究が基づく基準データに関しては、すでに、N=300名の成人基準データを完成していたが、これまでに収集したデータプールから性別と年齢とをマッチングさせて40名のデータを追加し、N=340名の成人基準データに改訂した。
(2) 「MOA(Mutuality of Autonomy Scale)日本語版ガイドライン」の作成
Holady & Sparks(2001)は、MOAの各水準を説明した対象関係論による定義の曖昧さ、評価の信頼性の低さなどを指摘し、7段階評価に関する改訂ガイドラインを作成した。研究の出発点として、Holady & Sparks(2001)のガイドラインを参考に、日本語版ガイドラインの作成を開始した。その際、我が国のテスターや研究者が臨床場面で使用しやすいものにするために、(1)Holadyら(2001)やKelly(1999)が挙げている反応例に日本人被検者の反応例を追加して評価をしやすくすること、(2)対象関係論に精通していないテスターでも評定できるように明確な日本語にすること、(4)理論とスコアリングをある程度区別して客観的なスコアリングが可能なものにすること、などの工夫をした。日本人被験者としては、上記の非患者群の他、統合失調症群、気分障害群の被検者を対象とし、各群の被検者のロールシャッハ反応から各水準の特徴を示す反応として適切と考えられるものを選択して反応例とした。このような過程を経て作成した「MOA日本語版ガイドライン」を用いて、非患者群、統合失調症群、気分障害群の3群を対象に、MOAの各水準の反応出現率や反応の質的差異に関する研究を開始した。

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公開日: 2012-07-19  

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