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2011 年度 実績報告書

大学生を対象としたデートバイオレンス加害行動の分類と対処方略に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530762
研究機関法政大学

研究代表者

越智 啓太  法政大学, 文学部, 教授 (40338843)

キーワードデートバイオレンス / ドメスティックバイオレンス / 虐待 / 暴力 / ストーキング / 恋愛行動 / 犯罪 / 学生相談
研究概要

本研究は、デートバイオレンスの加害者行動について、広範囲でデータを収集し、その分類を行うことが第1の目標である。この目的に関して、昨年度は大規模なデータ収集を行った。その結果、本研究の対象となるデートバイオレンスの加害者からも相当数のデータを収集することができた。彼らの行動について多次元尺度構成法を用いて分類を行い、いくつかのタイプに分類することに成功した。ただし、当初想定した分類区分とは異なる分類が得られたため、この原因などについて現在考察を続けている。
全体的に大学生のデートバイオレンスはポピュラーでありまた、ストーキングなどの派生的な暴力も数多く存在していることがわかったが、それ以上に興味深いのは,髪型の強要や携帯チェック、過度な私生活介入などのバイオレンスとまではいえない行為が非常に多く行われていることがわかった。これより、「デートバイオレンス」としてよりは「デートハラスメント」として問題を寄り広くとらえていく必要性があるのではないかと感じている。
本研究の第2の目的は、相手の性格や自分の性格、交際中の行動などからのデートバイオレンス行動の予測であるが、現在のところ、デートバイオレンス行動の一つであるストーキング行動の予測因に関するロジスティック回帰式を導き出している。それによれば、交際中のいくつかの行動(行動確認など)がストーキングの予測因になることがわかった。
本年度はとくに予測の問題に焦点を合わせてデータ分析を続けていくとともにこれらの行動に対する対処方略に関する問題について考察していくつもりである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大規模なデータ収集は予定通り昨年終了した。各種尺度構成も終了している。残っている部分は収集したデータの分析と追加のデータ処理、考察と報告書の作成であり、全体として予定通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

収集しているデータの分析について最新の統計ソフトを追加購入して分析を続けるのが本年度の課題である。また、この分野に関する法的、心理学的な文献を参照して研究レビューを改めて明確に行うとともに、結果をまとめ、考察を行って、研究報告書としてまとめていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Progress and Application犯罪心理学2012

    • 著者名/発表者名
      越智啓太
    • 総ページ数
      238
    • 出版者
      サイエンス社

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公開日: 2013-06-26  

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