ニューロフィードバックによる行動制御の発達支援に関する実証的研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22530765
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 臨床心理学
• 研究機関: 立正大学
• 研究代表者: 篠田 晴男 立正大学, 心理学部, 教授 (90235549)
• 研究分担者: 田村 英惠 立正大学, 心理学部, 講師 (70350353)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: セルフコントロール / 発達障害 / 注意機能 / 事象関連電位 / 近赤外線分光法

研究概要

近年、ニューロフィードバックは、発達障害に適応され、非薬物療法として、自己制御能力を高め、問題を軽減することが報告されている。本研究では、健常者および発達障害事例を対象に、その効果を多面的に検討し、臨床適用上の手がかりを探索した。トレーニングにより、主観的自己制御感が変容するとともに、前頭部におけるN2事象関連脳電位、右前頭前野における脳血流の亢進が生じることを見出し、制御的注意の活性化が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] ニューロフィードバック法の適用に関する事例的検討-自閉症スペクトラム障害(ASD)を対象として- (2013)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男、石井正博、鈴木浩太、水谷勉、 田村英惠、篠田直子
  • 雑誌名: 立正大学臨床心理学研究 巻: 11 ページ: 7-17
• [雑誌論文] ニューロフィードバック法の適用 に関する基礎的検討-言語報告における自己制御感の変容を中心に- (2013)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男、石井正博、鈴木浩太、丸田留美、 田村英惠
  • 雑誌名: 立正大学心理学研究年報 巻: 4 ページ: 13-20
• [雑誌論文] Reduced prefrontal hemodynamic response in children with ADHD during the Go/NoGo task: a NIRS study. (2011)
  • 著者名/発表者名: Inoue Y, Sakihara K, Gunji A, Ozawa H, Kimiya S, Shinoda H, Kaga M, Inagaki M.
  • 雑誌名: Neuroreport 巻: 23(2) ページ: 55-65
  • 査読あり
• [雑誌論文] Probability effectsof response and stimulus on error-related negativity. (2011)
  • 著者名/発表者名: Suzuki K, Shinoda H.
  • 雑誌名: Neuroreport 巻: 22(17) ページ: 902-905
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cross-national invariance of Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder factors in Japanese and U.S. university students. (2011)
  • 著者名/発表者名: Davis J.M., Cheung S.F., Takahashi T,Shinoda H, Lindstrom W.A.
  • 雑誌名: Research of Developmental Disability 巻: 32(2) ページ: 2672-2680
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cross-cultural comparison of ADHD symptoms among Japanese and US university students. (2011)
  • 著者名/発表者名: Davis J.M, Takahashi T, Shinoda H, GreggN.
  • 雑誌名: International Journal ofPsychology 巻: 46(6) ページ: 1-8
  • 査読あり
• [雑誌論文] 熟慮性‐衝動性とエラー関連陰性電位 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木浩太、篠田晴男
  • 雑誌名: 立正大学心理学研究年報 巻: 2 ページ: 107-114
• [雑誌論文] 自閉症スペクトラム障害における実行機能と運動制御 に関する研究展望と事例的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 水谷勉、篠田晴男、尾崎久記
  • 雑誌名: 立正大学心理学研究年報 巻: 2 ページ: 23-32
• [雑誌論文] ニューロフィードバ ック研究の最近の動向ついて-ADHD 児・者へ の適用を中心に- (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡邉留美、篠田晴男
  • 雑誌名: 立正大学臨床心理学研究 巻: 9 ページ: 49-59
• [雑誌論文] 青年期・成人期における発達障害の評価と支援に関する研究-最近の評価・支援動向を含めて- (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男
  • 雑誌名: 立正大学心理学研究年報 巻: 2 ページ: 115-123
• [雑誌論文] 脳血流からみた Go-Nogo 課題における標的呈 示確率変更にともなう運動制御の変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 水谷勉、尾崎久記、勝二博亮、篠田晴男
  • 雑誌名: 臨床神経生理学 巻: 38(3) ページ: 131-142
  • 査読あり
• [学会発表] 事象関連 電位を用いたニューロフィードバック訓練 による効果の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鈴木浩太、石井正博、篠田晴男
  • 学会等名: 日本臨床神経生理学会第42回大会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 20121108-10
• [学会発表] ニューロフィードバックの適用に関する基礎的検討-自己制御感の変容を含めて- (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男、石井正博、丸田留美、鈴木浩太
  • 学会等名: 日本LD学会第21回大会
  • 発表場所: 仙台市
  • 年月日: 20121006-08
• [学会発表] 発達障害のある大学生の支援- 高校から大学への移行過程をどう支えるか- (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男
  • 学会等名: 日本LD学会第21回大会
  • 発表場所: 仙台市
  • 年月日: 20121006-08
• [学会発表] 発達障害傾向のある大学生の支援-就労支援専門職者と当事者の声を聞こ う- (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男
  • 学会等名: 日本心理学会第76回大会
  • 発表場所: 川崎市
  • 年月日: 20120901-13
• [学会発表] 連続遂行課題におけ る呈示確率の違いが P3 成分に与える影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鈴木浩太、篠田晴男
  • 学会等名: 日本生理心理学会第30回大会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 20120501-03
• [学会発表] 発達障害のある生徒のための大学入学支援～高校から大学への移行と受け 入れ体制について～ (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男
  • 学会等名: 日本LD学会第20回大会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 20110917-19
• [学会発表] 発達障がい傾向のある大学生・ 青年とその支援～保護者の声は・期待と現実～ (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男
  • 学会等名: 日本心理学会第75回大会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 20110915-17
• [学会発表] 発達障がい傾向のある大学生・青年とその支援-保護者の声と、当事者が貢献可能な身体的ケアプログラム-、日本教育 (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男
  • 学会等名: 心理学会第53回大会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 20110724-26
• [学会発表] The difficulties caused by ADHD traits and informal supports for females students in a Japanese nursing school. (2011)
  • 著者名/発表者名: Shinoda N, Shinoda H.
  • 学会等名: 2th Asia Pacific Rim Counseling
  • 発表場所: HongKong
  • 年月日: 20110706-08
• [学会発表] 発達障害のある学生の支援?大 学は何をどこまですべきか? (2010)
  • 著者名/発表者名: 篠田晴男
  • 学会等名: 日本心理学会第74回大会
  • 発表場所: 大阪市
  • 年月日: 20100920-22
• [学会発表] AD/HD 児に併存 する抑うつ・不安症状に関連する脳血流病態の特徴 (2010)
  • 著者名/発表者名: 井上祐紀、崎原ことえ、小沢 浩、木実谷 哲史、篠田晴男、稲垣真澄
  • 学会等名: 日本小児神経学会第52大会
  • 発表場所: 福岡市
  • 年月日: 20100520-22