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2012 年度 実績報告書

うつ病休職者の復職・職場適応支援と再発予防のためのプログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 22530767
研究機関早稲田大学

研究代表者

鈴木 伸一  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00326414)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードうつ病 / 再発予防 / 復職支援 / 職場のメンタルヘルス
研究概要

本研究の目的は,うつ病休職者の復職準備や職場適応にかかわる認知的,行動的,情緒的要因を明らかにすることを通して,うつ病休職者の回復・適応過程およびうつ病再発・再燃に関わる諸要因を検討し,得られた知見を踏まえて回復過程の各段階に応じた支援が可能な復職支援プログラムのあり方を検討することである.
平成24年度は,平成22年度および平成23年度に得られた成果を基に,うつ病による休職および再発予防に資する認知行動療法プログラムを開発し,その基礎的効果を検証することであった.
まず,発症予防プログラムとして,職場のコミュニケーション改善プログラムを開発し,6部署に所属する28名を対象に実施した.その結果,介入プログラムの参加を通じて,同じ部署内のメンバー間で関係性が良好になること,職場の人と悩みや困り事を気軽に話すことができるといったコミュニケーションが促進されること,さらにはストレスを低減させることが明らかにされた.
さらに,うつ病休職者を対象として,標準的なうつ病の認知行動療法プログラムに,職場のストレス問題の解決に焦点を当てた介入を加えたプログラムを開発し,10名を対象に実施し,その効果を薬物治療群と比較した.ベースラインのうつ症状を共変量として,群と測定時期を独立変数,うつ症状を従属変数とした2要因の共分散分析を行った.その結果,介入後の介入群のうつ症状が,薬物治療群と比較して有意に低いことが示された.以上の結果から,通常の薬物療法に,職場のストレス問題の解決に焦点を当てた認知行動療法を併用することで,うつ病患者のうつ症状の改善効果が高まり,その効果が維持されることが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 企業従業員における報酬と罰の感受性とストレッサー,ストレス反応との関連2013

    • 著者名/発表者名
      伊藤大輔
    • 雑誌名

      ストレス科学

      巻: 27 ページ: 291-300

    • 査読あり
  • [雑誌論文] うつ病休職者に対する心理職による集団認知行動療法の効果:うつ症状、社会機能、職場復帰の困難感の視点から2012

    • 著者名/発表者名
      田上明日香
    • 雑誌名

      行動療法研究

      巻: 38 ページ: 193-202

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 心理士による集団認知行動療法がうつ病患者のうつ症状の改善に及ぼす効果:対象比較研究2012

    • 著者名/発表者名
      伊藤大輔
    • 雑誌名

      行動療法研究

      巻: 38 ページ: 169-180

    • 査読あり
  • [学会発表] Effect of reinforcement sensitivety on job satisfaction and stress responses2012

    • 著者名/発表者名
      Suzuki S
    • 学会等名
      The 12th International Congress of Behavioral Medicine (ICBM),
    • 発表場所
      Budapest, Hungary
    • 年月日
      20120829-20120901

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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