研究課題/領域番号 |
22530768
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研究機関 | 白梅学園大学 |
研究代表者 |
福丸 由佳 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (10334567)
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研究分担者 |
加茂 登志子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20186018)
安藤 智子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (90461821)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | CARE / 親子関係 / 子育て支援 / 専門家支援 / 心理教育 / 里親 / コミュニケーション |
研究概要 |
現代の子育てをめぐる問題への対応が重要性を増す中で、子育て支援の分野では未だ実証的な効果研究の不足や、子どもとかかわる専門家をその対象に含めた支援の充分でない現状、といった課題を背景に、本研究は心理教育的介入プログラムCAREの実践と効果測定、それに基づく改良を通して子育て中の親子関係を支えるという子育て支援の側面と、現場で日々子どもと接する専門家への支援の側面を兼ね備えつつ、併せてCAREの改良も図るというアクションリサーチを行っている。 昨年度は特に、里親研修におけるCAREの実践とその効果分析を中心に研究を行い、行政との連携を行いつつ、効果的な研修のあり方について検討した。また専門家向けの研修では、児童養護施設の職員向けの実践を複数回行い、社会的養護下の子どもとかかわる現場におけるCAREの有効性についても検討した。 また、1月にCARE-Japan主催の研究会を開催し、トレーナーをはじめ70名ほどの専門家が参加した。シンポジウムでは、医療や教育などのほか、福祉や司法領域における実践や、海外在住中の家族への支援プログラムとしての活用など、多様な現場におけるCAREの利用可能性について発表と討論がなされた。 効果研究については、持続的・長期的な効果研究は、今後の課題であるが、医療機関における親向けのグループや保健センターでの個人面接における実践、保育現場や養護施設などにおける実証的研究について、得られた知見をまとめるために、報告書を印刷・出版した。
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