研究課題/領域番号 |
22530773
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
西垣 悦代 関西医科大学, 医学部, 教授 (70156058)
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研究分担者 |
杉浦 淳吉 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70311719)
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キーワード | 健康増進 / 食行動 / セルフモニタリング / 自己効力感 / 健康行動 |
研究概要 |
平成23年度は前年度行った食行動を中心とする健康行動とセルプエフィカシーに関する調査結果の発表を2^<nd> World Congress of International Positive Psychology Associationにおいて行った。さらに、主観的健康度、不安、自己効力感との関連について、日本心理学会第75回大会において発表した。これらの効果では、健康的な食行動への意欲と自己効力感、特性不安傾向との関連が示唆され、食行動に対する介入の際には、参加者こ対する配慮が必要であることが明らかになった。また、食行動の記録法の検討として、自記式の記録とウェブを利用した携帯電活のカメラ、よる撮影画像の送信の比較を行い、その結果を「大学生の食行動のセルフモニタリングによる記録法の検討」として、日本健康心理学会第24回大会において発表した。参加者の食行動の解析および内省報告より、携帯カメラによる画像の送信は、従来の自記式記録として、必ずしもすべての点で優れているとは限らないことが明かになった。 初年度、スイス国ジュネーブにおいて行った食を中心とするヘルスプロモーション活動の現地調査の結果は、日本健康教育学会誌第19巻2号に「食に関する持続可能なヘルスプロモーションの研究展望」(査読付)として掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の成果を学会誌に発表することができ、また2年目は当初の計画通り、食行動の自記式記録と携帯写真のウェブ登録による記録法の比較を行い、それぞれの利点、問題点を明らかにすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
健康増進ゲームのプログラムはほぼ完成しており、また、記録法の検討も行うことができた。最終年度は参加者用の記録用ノートの作成を行う。健康増進ゲームの実践に際して留意すべき点としては、健康リスクに対する認知との関連を明らかにしつつ、ゲームの中で行う説得的コミュニケーションにコーチング手法を取り入れて、参加者の動機づけを高めるプログラムを工夫したい。
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