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2011 年度 実績報告書

精神疾患および発達障がいにおける樹木画の特徴の類型化とイメージ形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530774
研究機関梅花女子大学

研究代表者

杉岡 津岐子  梅花女子大学, 心理子ども学部, 教授 (20259401)

研究分担者 鶴田 英也  梅花女子大学, 心理こども学部, 准教授 (60346096)
後藤 智子  梅花女子大学, 心理こども学部, 教授 (00326092)
キーワード樹木画(バウムテスト) / 精神疾患 / 発達障がい / イメージ形成 / 臨床心理士教育 / 類型化 / データベース / 母子
研究概要

樹木画法(Baumtest)において、熟練者はどこに注目し、どのようにその樹木画の印象・イメージを読み解いていくのかを分析すること、つまり、熟練者の樹木画のイメージの形成過程を分析することにより、樹木画の心理査定としての信頼性・妥当性を確保して行くこと、及び、初学者の学びの助けとなる情報を分析することを第1の目的としていた。現在熟練者の評価表現と初学者の評価表現は大きな相違があり、それは初学者がどうしても見るべきポイントをまんべんなく見ることができず、どうしても全体の印象に左右されるからであるらしいことがわかってきている。それゆえ、分析評価のチェックリスト化なども有効であるかもしれないと考えている。それについても検討していく。熟練者のイメージ形成過程についてはまだまだ検討の余地があるので引き続き調査、検討を続ける。
また、発達障がいや精神疾患によって、樹木画がどのような特徴・イメージを持つかを定量的・定性的に分析するための類型化の基準作りが検討され、Kochの分類方法を基準にしてデータを集積している。集積データのうち発達障がいのデータ数がまだ少なく次年度調査を行いたいと考えている。最終的分析については北海道大学の小野芳彦氏を次年度招聘し検討する。本年度はそれに加えて、病理の検討のなかで母子間の樹木画の類似と相違が母子の関係を検討する上の有用であるとの知見が得られたので、母子間の樹木画の関係性と母と子の関係ついて、心理面接過程での変遷を含め、検討したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

イメージ形成の研究のための研究会は前年度に3回行われた。これらの研究録音記録を文字化し、その分析を行っているが、現在進行中である。本来ならは23年度にも引き続き研究会を開催する予定であったが、それが諸般の事情で、次年度にこの研究会の開催の継続をすることとなり、分析が若干遅れている。また、類型化のためのデータが膨大であることと、そのデータの分類基準を決めるための検討に時間がかかったため、データ処理が若干遅れている。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進については、研究自体はまとまりを見せてきたので今後は順調に進むものと考えている。
研究計画の大きな変更は考えていない。しかし、樹木画の分析過程から、母子の樹木画の類似と相違と母子関係との関連および、その心理療法過程での変化について、新たな視点が得られたため、これについても検討していく。国際会議での発表も予定していたが、まず、国内学会での発表とシンポジウムの開催を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 母子並行面接における母親の樹木画2011

    • 著者名/発表者名
      福尾陽子, 杉岡津岐子, 鶴田英也, 後藤智子, ほか
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第30回秋季大会
    • 発表場所
      福岡コンベンションセンター
    • 年月日
      2011-09-04

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公開日: 2013-06-26  

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