2010年度には、幼稚園児をもつ母親グループ33名を対象に延べ18回(1グループ11名、1グループあたり6回実施)のサート面接を行い、サート実施スタート時及び6回終了時の事前・事後比較インタービュー及び面接経過中の地区語録を作成、データを得た。それに加え、毎回POMS尺度実施、自己コントロール感を含めた自己意識尺度を行い、データを得た。ダウン症児の親子グループに関しては、ビデオ記録を行い、子どもの変化とともに、母親の関わり及び子どもへの理解変化に焦点を当てたビデオ分析を行っている。なお、セルフ・コントロールは、さまざまな心理的不適応改善において重要なキーワードであることから、本研究の目的である「主動型リラクセイション療法(サート)がセルフ・コントロール向上に及ぼす影響」を検証する基礎データーの蓄積を目指し、大学生グループ、児童養護施設児、リスク児の親子グループ等にサートを行い、その効果を検証し、それぞれ論文にまとめて発表した。
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