研究課題/領域番号 |
22530798
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
福田 恭介 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (30173347)
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研究分担者 |
志堂寺 和則 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 教授 (50243853)
早見 武人 岡山大学, 自然科学研究科, 講師 (60364113)
松尾 太加志 北九州市立大学, 文学部, 教授 (70229425)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 瞬目検出システム / テンプレートマッチング / 瞬目時間分布 |
研究概要 |
2種類の瞬目のためのビデオ非侵襲的記録システムを開発した。(1) 眼領域輪郭特定によるシステムでは,Haar特徴量で眼領域を最初に検出するが,うまくできない場合テンプレートマッチングを使った.一方,(2) 眼画像との照合によるシステムでは,グレースケール画像において濃度分布の相関を算出し,それを評価スコアとし,スコアの最も高い位置を検索することによって眼の位置を特定した. いずれの手法もシステムを用いた瞬目判定が上手くいかない場合は、解析者が修正できるようにされており,瞬目検出の自動化の精度を上げていく課題はあるものの,当初の目的であるノートPC付属のカメラを用いた低コストのシステムを実現することができたと考えられる. 瞬目活動については,サッカードオンセット,反応オンセット,刺激オンセットからの瞬目時間分布が調べられた。瞬目時間分布をもとに分析した結果,視覚探索中はターゲットへのサッカード定位に瞬目が同期し,ターゲット探索が続いている間は,サッカード定位が行われても瞬目は発生しなかった。ターゲットも発見してボタン押しをするとき,瞬目はボタン押しより早かった。このことは,瞬目発生が意思決定に先立っていることが示された。また,ターゲットの出現確率がまれになるほど瞬目の出現率は増えた。このことは,実験参加者にとっての刺激が興味・関心としての意味を持つことが示された。記憶負荷が増えるほど瞬目数は増えた。 以上のことから,瞬目は運動反応よりも,眼球運動と関連し,興味関心が高いほど記憶アクセスを必要とするため瞬目が増加することが示され,低コストの非侵襲的瞬目検出システムを使って興味・関心の手がかりが得られる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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