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2012 年度 実績報告書

表情識別能力と視線行動の関連について

研究課題

研究課題/領域番号 22530804
研究機関比治山大学

研究代表者

吉田 弘司  比治山大学, 現代文化学部, 教授 (00243527)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード表情の知覚 / 表情識別能力 / 視線行動 / 高齢者 / 自閉症スペクトラム障害
研究概要

本研究では,表情識別能力の個人差と視線行動の関連性を検討することを目的とした。
これまでの研究において,筆者は,個人の表情識別能力を精密測定する検査課題を作成し,若年成人(大学生)や高齢者,幼児,自閉症スペクトラム障害児などの表情識別能力を測定・評価してきた。
平成24年度研究においては,まず,前年度に得た若年成人の表情識別能力の個人差と視線行動データとの関連を再分析したところ,喜び表情に対する感受性は視線行動との関連は認められないが,悲しみ,驚き,怒り,嫌悪,恐怖の表情について感受性の高い個人は,低い個人よりも顔を観察するときに目に対する注視時間が長く,口に対する注視時間が短いことがわかった。
また,自閉症スペクトラム障害(ASD)をもつ幼児(平均年齢5.1歳)の表情識別能力を調べたところ,同年代の定型発達児(5.0歳)より表情に対して鈍感であることがわかった。ASDをもつ就学児童(8.4歳)では,表情識別能力の有意な改善が見られたことから,視線行動の違いを分析したところ,ASD児童はASD幼児よりも目に対する注視時間が長く,口に対する注視が短くなっていた。これらの結果から,目に対して注意が向くようになることが,ASDをもつ子どもの表情識別能力を改善しているのではないかと考えられた。
高齢者と若年成人が表情刺激を観察するときの視線行動を比較した前年度の研究でも,高齢者は若年成人よりも目に対する注視時間が短く,口に対する注視時間が長い傾向をもっていたことから,表情の識別においては,目に対して適切に注意を向けることが重要であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 表情識別能力の性差について2012

    • 著者名/発表者名
      吉田弘司
    • 学会等名
      中国四国心理学会第68回大会
    • 発表場所
      福山大学
    • 年月日
      2012-11-10
  • [学会発表] 表情識別能力の個人差と視線行動の関連性2012

    • 著者名/発表者名
      吉田弘司
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      2012-09-13
  • [学会発表] 自閉症スペクトラム障害児の表情認識能力について2012

    • 著者名/発表者名
      梶田奈々子・澤田梢・橋本優花里・丸石正治・吉田弘司
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      2012-09-11
  • [学会発表] 高齢者の表情識別能力と視線行動の関連について2012

    • 著者名/発表者名
      井上由貴・牧陽子・山口晴保・吉田弘司
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      2012-09-11

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公開日: 2014-07-24  

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