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2012 年度 実績報告書

定位行動の意思決定に関わる脳内機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22530806
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

長谷川 良平  独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 研究グループ長 (00392647)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード定位行動 / 意思決定 / ラット / 上丘
研究概要

本年度は、定位行動中の意思決定に関与する上丘内の局所回路の働きを特定することを目的とした。
まず、意思決定を伴う定位行動課題を訓練したラットの上丘破壊による課題成績への影響を、破壊領域を上丘後方部に限局して調べた(それまでは前方部と後方部を同時に破壊していた)。具体的には、視覚弁別に基づく左右レバー選択課題を学習したラットの上丘後方部を一側性に破壊し、課題の正答率と反応潜時を破壊前後で比較した。課題学習後に予め埋め込んでいた電極を通じて微小電気刺激を行い誘発される行動を記述した後、同じ電極に直流通電を行うことで熱損傷を作成した。破壊の前後の課題遂行セッションで、正答率や反応時間などを比較した結果、難易度の低い課題条件では損傷後、成績は一時的に低下したもののその影響は数日以内に回復することが観察された。しかしながら、難易度が高い課題条件では損傷後、損傷と対側側の成績が大きく低下し、数週間の訓練を経ても完全に回復することはなかった(前方および後方の同時破壊とほぼ同様の結果)。反応時間については損傷前後で大きな差は観察されなかった(前方および後方部の同時破壊によっては反応時間が短縮される傾向があった)。行動実験後の組織解析では、損傷を作成したすべての個体で上丘の一側後方部が局所的に破壊されている事が確認された。これらの結果から、難易度の高い課題での成績低下は主に上丘後方部の働きであることが明らかとなった。
また、このような意思決定課題の学習に関わると予想される上丘内フィードバック回路の存在と特性について検討した。具体的には、上丘層間の経路の存在を明らかにするため、上丘前額面のスライス標本を用い電位イメージングを行った。その結果、上丘中間層への刺激が浅層へと伝搬することが観察された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ラット上丘における層間抑制回路の集団神経活動イメージングによる解析2013

    • 著者名/発表者名
      森田奈々、長谷川良平、村瀬一之、池田弘
    • 学会等名
      Neuro2013
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都市)
    • 年月日
      20130621-20130621
  • [学会発表] サッケードに関わる上丘内抑制性経路2012

    • 著者名/発表者名
      森田奈々、長谷川良平、池田弘
    • 学会等名
      平成24年度日本生体医工学会北陸支部大会
    • 発表場所
      福井市地域交流プラザ(福井市)
    • 年月日
      20121201-20121201
  • [学会発表] Development of local neural circuit in superior colliculus: analysis of propagation of neuronal excitation from intermedate to superficial layers.2012

    • 著者名/発表者名
      森田奈々、長谷川良平、池田弘
    • 学会等名
      Neuro2012
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(名古屋市)
    • 年月日
      20120921-20120921

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公開日: 2014-07-24  

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