研究課題/領域番号 |
22530809
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉葉 恭行 東北大学, 学術資源研究公開センター, 協力研究員 (50436177)
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研究分担者 |
永田 英明 東北大学, 学術資源研究公開センター, 准教授 (20292188)
本村 昌文 東北大学, 学術資源研究公開センター, 協力研究員 (80322973)
谷本 宗生 東京大学, 教育学研究科(研究院), 助教 (90301192)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 教育史 / 日本史 / 科学史 / 思想史 / 大学史 / 科学技術動員 |
研究概要 |
研究の最終年度である平成24年度は、初年度より調査・収集してきた旧帝国大学所蔵の行政文書や個人文書のとりまとめと分析を行った。また下記に記したように、日本学術会議や防衛研究所などの学外アーカイブズ所蔵の文書史料の調査もあらたに実施した。 1.関係資料の調査・収集 初年度から2年度に実施した調査に加え、新たに得た情報に基づいて、日本学術会議や防衛研究所(吉葉)などの学外アーカイブズの資料調査を実施した。これらの調査により、学術研究会研究班などの戦時下の研究体制の形成に関わる有用な行政文書や個人文書、および個別研究に関する資料を収集することができた。 2.収集資料の整理・分析 収集資料は随時整理、分析を行った。最終年度の分析結果では、以下のようなことを明らかにすることができた。(1)戦時下の昭和18年度より実施された学術研究会議研究班に関する資料分析を通して、東北帝国大学における科学技術動員組織の形成過程や科学技術動員組織の有り様、戦時研究、そして全国的研究組織における東北帝国大学の位置づけなどについて分析を加え、戦時下科学技術動員下の東北帝国大学における研究体制形成過程の一端を明らかにした。(2)これまで明らかにされてこなかった学術研究会議研究班の文科系部門の研究組織とそこで実施された研究の一端を明らかにした。(3)戦争末期から終戦後にかけて、東北帝国大学が模索していた研究体制の変革について、その一端を明らかにした。 以上の研究成果により戦時下の帝国大学における学術研究体制形成過程がより明らかになってきた。研究成果の一部は、平成24年5月26日の日本科学史学会、同年9月8日の北京日本学研究センター研究報告会において、それぞれ研究成果の一部を報告し、最終的には『東北大学史料館紀要』第8号において公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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