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2010 年度 実績報告書

学生の思考力とその教育実践の評価のあり方に関する実践的・総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530825
研究機関大阪市立大学

研究代表者

飯吉 弘子  大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (00398413)

研究分担者 西垣 順子  大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (80345769)
渡邉 席子  大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (60320579)
キーワード教育学 / 教育系心理学 / 教育実践評価 / 学生の思考力 / FD研究
研究概要

本研究は、学生の「思考力(自分で考える力)」とその育成に焦点を当て、(A)「育成対象(思考力自体と学生の発達意識)」と(B)「育成主体(大学教員とその教育実践)」両面に関する研究を通して、「大学教育が担うべき思考力育成とその評価のあり方」の総合的研究を行い、一定の方向性や可能性の明確化を目指すものである。
初年度の今年度は、以下、1)~5)の研究を進めた。1)思考力育成自体の研究では、米国やOECD、産業界等の考え方も踏まえつつ、21世紀に求められる能力や学習成果の考察を深め今後育成が重要となる思考力の分析を進めた。「大学生にとっての大学教育の意味」という観点から、大学教育のあり方や成果についてどのような研究が必要であるかについて検討も行った。2)学生の発達意識の分析では、調査項目および測定方法について検討した。その結果、学生の学習成果という観点からは、思考力獲得度合いの自覚および未熟さの自覚双方に意義があるにもかかわらず、一般的な量的尺度を用いた場合、後者を正確に測定・抽出できないことが明らかになった。3)教員の意識の研究では、平成23年度以降に実施予定の教員の教育に関する意識調査本調査のための予備調査を実施し、カリキュラムの体系化や教育実践上の課題・学生の学習成果の把握等に関する考え方について調査した。4)教育実践の現状分析では、総合大学の各学部の初年次段階の教育の方針とカリキュラムの実態について聞き取り調査を行った。5)教育実践・FDのあり方研究では、自らの教育実践における思考力育成のあり方の研究を進めるとともに、米国AAC&Uの年次大会に参加し米国を中心とする海外のリベラル教育(教養教育)や思考力育成のあり方・FDのあり方に関する研究や実践の情報収集と交換を行った。フンボルト理念の現代的解釈の可能性を探りながら大学教員の教育と研究のあり方の考察も深めた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 戦後日本産業界の大学教育要求の検証・考察2010

    • 著者名/発表者名
      飯吉弘子
    • 雑誌名

      高等教育研究会『大学創造』

      巻: 第25号 ページ: 60-73

  • [学会発表] 大学のキャリア教育の可能性-経済界が求める人間像と大学が目指す教育2011

    • 著者名/発表者名
      飯吉弘子
    • 学会等名
      大学教育改革フォーラムin東海2011パネルディスカッション「大学におけるキャリア教育の課題と可能性」発表
    • 発表場所
      名古屋大学(招待講演)
    • 年月日
      2011-03-12
  • [学会発表] 戦後日本産業界の大学教育要求の検証・考察2010

    • 著者名/発表者名
      飯吉弘子
    • 学会等名
      高等教育研究会第93回定例研究会発表
    • 発表場所
      京都私学会館(招待講演)
    • 年月日
      2010-06-21
  • [学会発表] フンボルト理念の現代的解釈の可能性-ボイヤーのスカラーシップ論と21世紀に求められる教養の観点から2010

    • 著者名/発表者名
      飯吉弘子
    • 学会等名
      大学教育学会第32回大会ラウンドテーブル12発表
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2010-06-06
  • [学会発表] 大学生にとっての大学教育の意味2010

    • 著者名/発表者名
      西垣順子
    • 学会等名
      心理科学研究会2010年春の研究集会「全体シンポジウム:未来を創る青年とどのように関わるか」話題提供
    • 発表場所
      花園会館(京都市)(招待講演)
    • 年月日
      2010-04-17

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公開日: 2012-07-19  

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