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2011 年度 実績報告書

学生の思考力とその教育実践の評価のあり方に関する実践的・総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530825
研究機関大阪市立大学

研究代表者

飯吉 弘子  大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (00398413)

研究分担者 渡邊 席子  大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (60320579)
西垣 順子  大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (80345769)
キーワード教育学 / 教育系心理学 / 教育実践評価 / 学生の思考力 / FD研究
研究概要

本研究は、学生の「思考力(自分で考える力)」とその育成に焦点を当て、(A)「育成対象(思考力自体と学生の発達意識)」と(B)「育成主体(大学教員とその教育実践)」両面に関する研究を通して、「大学教育が担うべき思考力育成とその評価のあり方」の総合的研究を行い、一定の方向性や可能性の明確化を目指すものである。
2年目の今年度は、以下、1)~5)の研究を進めた。1)思考力育成自体の研究では、21世紀に求められる能力や学習成果の考察を深め今後育成が重要となる思考力の分析を一層進めた。また、初年次教育と教養教育を中心にどのような力(思考力)の育成が行われようとしているのかという観点から、カリキュラム調査を実施した。2)学生の発達意識の分析では、引き続き調査項目および測定方法について検討し、2方向からの学習成果測定の妥当性を検証するとともに、学生がどのような場面において自らの思考力発達を自覚するかに関する分析を進めた。3)大学教員の意識の研究では、昨年度に実施した教員の教育・FDに関する意識調査の予備調査結果を分析し、その結果を踏まえて、教育実践上の工夫や課題・学生の学習成果の把握やカリキュラムの体系化等に関する考え方についてより詳しく調査する本調査を設計・実施した。4)教育実践の現状分析では、総合大学の各学部の初年次段階の教育の方針とカリキュラムの実態について昨年度に聞き取り調査を行った結果を分析するとともに、学士課程教育のあり方に関する聞き取り調査を実施した。5)教育実践・FDのあり方研究では、自らの教育実践における思考力育成のあり方の研究を進めるとともに、思考力育成のあり方・FDのあり方に関する先行研究や実践の情報収集を継続した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

学生の「思考力(自分で考える力)」とその育成における、(A)「育成対象(思考力自体と学生の発達意識)」と(B)「育成主体(大学教員とその教育実践)」両面に関する、各研究分担にそって、ほぼ年度当初の予定通り、バランス良く順調に研究が進んでいるため。

今後の研究の推進方策

当初の予定通り、順調に分担研究を進め、最終年度のH25年度に、それらを統合的に分析することとしたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 授業アンケートについて コメント2012

    • 著者名/発表者名
      渡邊席子
    • 雑誌名

      大学教育(大阪市立大学)

      巻: 第9巻第2号 ページ: 55-60

  • [雑誌論文] FDのあり方と教育の取り組みやニーズの拾い上げについて2012

    • 著者名/発表者名
      飯吉弘子
    • 雑誌名

      大学教育(大阪市立大学)

      巻: 第9巻第2号 ページ: 69-70

  • [雑誌論文] 大阪市立大学における初年次教育と総合教育科目の現状と課題2012

    • 著者名/発表者名
      西垣順子
    • 雑誌名

      大学教育(大阪市立大学)

      巻: 第9巻第2号 ページ: 75-84

  • [雑誌論文] 教育実践を語る-自ら考えさせる教育の工夫や取組を中心に2012

    • 著者名/発表者名
      飯吉弘子
    • 雑誌名

      大学教育(大阪市立大学)

      巻: 第9巻第2号 ページ: 115-116

  • [学会発表] 21世紀型教養教育とカリキュラム構想・教育実践-社会を構築し生き抜ける市民・人間の育成とアウトカム向上のための教育実践評価2011

    • 著者名/発表者名
      飯吉弘子
    • 学会等名
      地域科学研究会高等教育情報センターセミナー
    • 発表場所
      明治薬科大学剛堂会館ビル(招待講演)
    • 年月日
      2011-10-14

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公開日: 2013-06-26  

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