• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

多様な能力認証への数値的統一国家尺度の研究 イギリスの後期中等教育修了段階の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22530827
研究機関青山学院大学

研究代表者

柳田 雅明  青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (20260523)

キーワードQCF(資格・単位枠組み) / ウェールズ・バカロレア / パフォーマンス評価 / 包摂性 / 高大接続 / ポートフォリオ評価 / 数値的段階尺度
研究概要

まず、文献資料および電子化された情報を、これまでの蓄積を踏まえつつ、検討した。論文2本を学術誌にて公にし、学会発表を2件行うことができた。また『生涯学習e事典』にて、公式ウェブサイトでのインターネット発信もできた。
以上を土台にしつつ、現地訪問調査は、2012年3月にウェールズを中心として、現場の観察そして核となる人物への聴き取りそして実践と現物資料の写真撮影を含む資料収集を、以下の通り実施した。
(1)アトランティック・カレッジ(Atlantic College)にて、ウェールズ・バカロレアの原型となる先進的取り組みの授業観察ならびに教員・生徒との聴き取り・討議、(2)ニース・ポート・タルボット・カレッジ(Neath Port Talbot College)、ナショナル・ウォーターフロント博物館・スウォンジー館(National Waterfront Museum,Swansea)、ACTトレーニング社(ACT Training)およびカーディフ・アンド・ヴェイル・カレッジ(Cardiff and Vale College)において、ウェールズ・バカロレアの実際に関して、授業観察ならびに実践者との聴き取り・討議、(3)ウェールズ・バカロレアを一貫して推進し研究開発してきた機関であるWJEC(旧ウェールズ合同教育委員会が独立法人化して再編された組織)での開発担当者との聴き取り・討議、(4)ウェールズ・バカロレアの企画・立案と立ち上げ・推進で中核となり、現在ウェールズ議会議員となっているキー・パーソンへの聴き取り・討議、(4)キングズウッド・スクール(バース)(Kingswood School,Bath)における外部学力試験と全人的教育とがあいまった、ウェールズに隣接しつつもイングランドで実施されている対照的取り組みの授業観察と聴き取り・討議。
すでに3月の現代イギリス教育研究会および九州現代イギリス教育研究会で紹介し検討を始めており、それらをも踏まえつつ、平成24年度に学会発表等で公にし、学術誌での掲載を目指して取りまとめていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2度の海外現地調査が、ほぼ目的にかなう形で実施できている。また、論文2本を学術誌にて公にし、学会発表を2件行うことができた、さらに、『生涯学習e事典』にて、公式ウェブサイトでのインターネット発信もできた。

今後の研究の推進方策

平成22年度・23年度での蓄積を踏まえつつ、平成24年度での現地調査も含めた内容を学会発表等で公にし、学術誌での掲載を目指して取りまとめていく。その際には、UCAS Tariffなどの数値的段階枠組みと実践現場での運用において論理的な一貫性をどのように確保しているのか(いないのか)を提示することとなる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ウェールズ・バカロレアにおけるパフォーマンス評価の検討:全国共通到達度枠組みの下における高等教育機関入学者選考との関連を中心に2011

    • 著者名/発表者名
      柳田雅明
    • 雑誌名

      教育目標・評価学会紀要

      巻: 21 ページ: 57-66

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「知の循環」という観点から見る能力認証制度-イギリスの「資格・単位枠組み」を事例に-2011

    • 著者名/発表者名
      柳田雅明
    • 雑誌名

      日本生涯教育学会年報

      巻: 32 ページ: 217-225

    • 査読あり
  • [学会発表] 入学者選考の観点から、成人向け高等教育進学準備課程を検討する-スコットランドからの示唆を求めて-2011

    • 著者名/発表者名
      柳田雅明
    • 学会等名
      日本教育学会70回大会
    • 発表場所
      千葉大学・西千葉キャンパス
    • 年月日
      2011-08-26
  • [学会発表] カリキュラムを全国的に設計する際、スタンダードとは何なのかスコットランドを検討することによってその原点を探求する2011

    • 著者名/発表者名
      柳田雅明
    • 学会等名
      日本カリキュラム学会第22回大会
    • 発表場所
      北海道大学・教育学研究科
    • 年月日
      2011-07-16
  • [備考] 「イギリスにおける能力認証制度」『生涯学習研究e事典』ホームページ(平成24(2012)年3月2日公開)

    • URL

      http://ejiten.javea.or.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi