研究概要 |
まず、文献資料および電子化された情報を、これまでの蓄積を踏まえつつ、検討した。論文2本を学術誌にて公にし、学会発表を2件行うことができた。また『生涯学習e事典』にて、公式ウェブサイトでのインターネット発信もできた。 以上を土台にしつつ、現地訪問調査は、2012年3月にウェールズを中心として、現場の観察そして核となる人物への聴き取りそして実践と現物資料の写真撮影を含む資料収集を、以下の通り実施した。 (1)アトランティック・カレッジ(Atlantic College)にて、ウェールズ・バカロレアの原型となる先進的取り組みの授業観察ならびに教員・生徒との聴き取り・討議、(2)ニース・ポート・タルボット・カレッジ(Neath Port Talbot College)、ナショナル・ウォーターフロント博物館・スウォンジー館(National Waterfront Museum,Swansea)、ACTトレーニング社(ACT Training)およびカーディフ・アンド・ヴェイル・カレッジ(Cardiff and Vale College)において、ウェールズ・バカロレアの実際に関して、授業観察ならびに実践者との聴き取り・討議、(3)ウェールズ・バカロレアを一貫して推進し研究開発してきた機関であるWJEC(旧ウェールズ合同教育委員会が独立法人化して再編された組織)での開発担当者との聴き取り・討議、(4)ウェールズ・バカロレアの企画・立案と立ち上げ・推進で中核となり、現在ウェールズ議会議員となっているキー・パーソンへの聴き取り・討議、(4)キングズウッド・スクール(バース)(Kingswood School,Bath)における外部学力試験と全人的教育とがあいまった、ウェールズに隣接しつつもイングランドで実施されている対照的取り組みの授業観察と聴き取り・討議。 すでに3月の現代イギリス教育研究会および九州現代イギリス教育研究会で紹介し検討を始めており、それらをも踏まえつつ、平成24年度に学会発表等で公にし、学術誌での掲載を目指して取りまとめていく。
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