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2012 年度 実績報告書

旧制中学校および旧制高等学校の寄宿舎自治活動と校友会の成立と変遷

研究課題

研究課題/領域番号 22530837
研究機関近畿大学

研究代表者

冨岡 勝  近畿大学, 教職教育部, 准教授 (50303798)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワード寄宿舎 / 自治 / 校友会 / 旧制中学校 / 旧制高等学校
研究概要

本研究は、旧制中学校・旧制高等学校において校友会や寄宿舎自治にみられる生徒自治活動が、どのような事情で成立し、変遷していったのか、そして生徒たちにとってどのような意味があったのかを解明することを目的に、旧制中学校・旧制高等学校の寄宿舎・校友会について調査を進めている。
第3年目である平成24年度の研究では、研究の第2段階として、寄宿舎と校友会の活動内容・組織の変遷に関する事例研究を行った。
旧制中学校の寄宿舎と校友会の事例研究については、前年度から先行して実施していた調査をもとに進展させ、中心的な資料である校友会雑誌の残存状況と資料へのアクセスが良好な岐阜県尋常中学校(岐阜県立図書館所蔵)・愛知県尋常中学校(愛知県図書館所蔵)・長野県尋常中学校(長野県立松本深志高等学校)を中心に実施した。この3校については、明治中期から昭和初期までにわたる校友会雑誌がかなり残存しており、校友会や寄宿舎の変遷を戦前の長期間にわたって具体的に明らかにしていくことが可能である。
旧制高等学校の事例研究としては、重要資料を発見したため前年度より集中的に取り組んでいた第一高等中学校(第一高等学校)の寄宿舎に関する調査を熊本県内や国会図書館でさらに進め、その成果の一部を今年度発表した2本の論文にまとめた。他の旧制高等学校の校友会・寄宿舎に関する調査は、来年度に実施することとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究実績の概要に書いたように、旧制中学校については資料調査が進んだが、第一高等中学校(第一高等学校)以外の旧制高等学校については、調査を次年度に延期したため。

今後の研究の推進方策

平成24年度の研究の進展を生かして、平成25年度は旧制中学校の事例研究を完成させるとともに、第一高等学校以外の旧制高等学校の事例調査について集中的に取り組んでいく。
具体的には、以下のような研究活動を予定している。
1.岐阜県尋常中学校の校友会・寄宿舎に関する調査の継続
2.愛知県尋常中学校の校友会・寄宿舎に関する調査の継続
3.長野県尋常中学校の校友会・寄宿舎に関する調査の継続
4.各旧制高等学校の校友会・寄宿舎に関する調査

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 第一高等中学校寄宿舎自治導入過程の再検討(その四) ――寄宿舎自治制案の登場・検討と自治制導入2012

    • 著者名/発表者名
      冨岡勝
    • 雑誌名

      一八八〇年代教育史研究年報

      巻: 4号 ページ: 79~127

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 史料紹介 木下広次の「在仏雑記」と木下助之宛書簡(1876年7月22日)2012

    • 著者名/発表者名
      冨岡勝
    • 雑誌名

      近畿大学教育論叢

      巻: 第24巻第1号 ページ: 59~74

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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