研究概要 |
インフォーマル教育をどのようにとらえるのか、インフォーマル教育について考えることにどのような意義があるのかについては、論文「インフォーマル教育論序説」(生涯学習・社会教育研究促進機構『生涯学習・社会教育研究ジャーナル』第5号, 2012年3月, pp.143-154)にまとめた。 また、上記論文に発表した成果をさらに発展させるために、Etienne Wenger, Communities of Practice: Learning, Meaning, and Identity(Cambridge University Press, 1998)、Tony Jeffs and Mark K. SMIth, Informal Education(Educational Heretics Press, revised edition, 2005)をはじめとするさまざまな文献を検討し、インフォーマルな学びと、それを生み出し支えるインフォーマル教育のあり方をめぐる論点を整理した。 以上の成果を基に、教育や学習以外のさまざまな活動(具体的には、ビジネスの活動とそれを支える企業等の組織、市民活動とその主体であるNPO等の組織などに特に焦点を当てた)の中に含まれるインフォーマルな学びとそれを支援する営みであるインフォーマル教育をどのようにとらえることができるか、文献の検討をつうじて議論を整理した。
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