第57回、日本社会教育学会研究大会(神戸大学)において、研究代表者の前平泰志は、連携研究者の吉田正純・安川由貴子及び研究協力者の辻喜代司らと、「地域社会における集合的記憶の可視化と自己の形成-京都府南山城村野殿・童仙房地域の総合的調査研究から」のタイトルで報告を行った。本報告は、2006年以来京都大学と京都府南山城村の野殿・童仙房地域との協定の締約に基づき、「生涯教育空間」の創造に向けて大学と地域が行ってきた実践と研究の記録の報告の一部である。今回の報告は、これらの実践と研究がどのような目的と方法論に基づいて行われているか、またいかなる実践が具体的に行われており、それらが生涯学習の理論と実践にどのような関連を与えているかを紹介した。 また研究代表者前平泰志と研究分担者末本誠は、カナダ、ケベック大学リムスキー校主催による「ライフヒストリーの実践のためのケベックネットワーク」の第17回シンポジウム(「教育におけるライフヒストリーの国際学会」)において、"L'experience et la perspective historique des histoires de vie en formation au Japon"の報告を行った。 さらに2011年3月には京都大学に、ナント大学Martine Lani-Bayle教授を招いて「ローカルな知とエコ=ロジカルな人間の形成」と題するシンポジウムを行った。
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