研究課題/領域番号 |
22530864
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
露口 健司 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (70312139)
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研究分担者 |
倉本 哲男 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (30404114)
増田 健太郎 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (70389229)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ソーシャル・キャピタル / ネットワーク / 信頼 / 学校組織 / 教育効果 |
研究概要 |
平成24年度は、これまでの研究成果の集約に取り組んだ。研究期間である平成22-24年度間に発表された研究を「学校組織のソーシャル・キャピタル―教育効果と醸成過程―」として報告書形式にまとめた。同報告書は、全15編の研究論文から構成されている。これらの研究論文は研究代表者・研究分担者・研究協力者等、計11名の研究者によって執筆されている。 第I部では、子どもを取り巻くソーシャル・キャピタルの教育効果と醸成過程について言及している研究論文4本を紹介している。子どもを取り巻くソーシャル・キャピタルのうち、学校内における紐帯要因が学業成績や学習意欲に対して正の影響を及ぼしている点、日常の学習指導を通して子どものソーシャル・キャピタルが醸成されている実態が明らかにされている。 第II部では、学校・教師を取り巻くソーシャル・キャピタルの教育効果と醸成過程について言及している研究論文6本を掲載している。学校内において教員間に醸成されているソーシャル・キャピタルが、教師の授業力向上の決定要因であることが明らかにされている。また、教員人事や校長人事におけるネットワークの効果的側面やそのダークサイドが明らかにされている。さらに、小中一貫教育や学校防災を事例として、ソーシャル・キャビタルが醸成されていく過程の記述に成功している。 第III部では、保護者を取り巻くソーシャル・キャピタルの醸成過程について言及している研究論文5本が掲載されている。保護者と学校との信頼関係の醸成過程、学校と地域社会のネットワーク構築過程について、実践例を取り上げ、分析・考察を行っている。 日本では、教育分野におけるソーシャル・キャピタルがほとんど発表されていない。こうした中で本報告書は、先駆的研究として位置づくであろう。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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