研究課題/領域番号 |
22530874
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
磯部 裕子 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (50289740)
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キーワード | 教育課程 / 保育 / 臨床 / 学び / 質的研究 |
研究概要 |
昨年度の基礎理論研究を元に、本年度は、国内外のフィールド研究を進め、昨今の保育におけるカリキュラムの実際を検証し、今後の課題を整理した。特にフィンランドの幼稚園(保育園)の事例、「森の幼稚園」の事例では、単発的な体験的カリキュラムではなく、プロジェクト型の実践を通して、遊びが継続的多面的に展開する際の子どもの学びの実践を調査することができた。それらの記録から、保育におけるカリキュラムの構築について検討をすすめたい。 国内においても、ドイツ、フィンランド、ニュージーランドなどで見られる先駆的実践に影響を受けたカリキュラムが開発されており、それらの実践を評価しながら、臨床の場と連携して検証を進めている。 また、本研究は、保育実践という臨床の場を研究対象としていることから、研究方法についても、検討を深めて行きたい。近年注目されている質的研究のアプローチを整理し、次年度は、保育という臨床の場を読み解くための研究方法についても、あわせて整理する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外の研究フィールドとして予定していたドイツ、フィンランドの研究資料の収集、翻訳、整理は、順調にすすんでいる。国内の事例、資料収集をもう少し多面的に進めたい。これらの資料を基に、検証の作業に入っている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
本年は、これまで収集した資料を基に、まとめと検証をすすめる。臨床の場との連携した研究を深め、さらに資料収集、事例検討を進めながら、考察を整理していく。また、本年は、これまでの研究成果を著書としてまとめ、公表する。
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