研究概要 |
障害を有する児童・生徒の学校事故について,小・中学校の校長を対象に意識調査を実施した。その結果,第一に,インシデントすら経験したことがないと回答する校長が約35%存在していること,第二に,学校事故やインシデントの発生を認識した校長は,人員配置の不足を感じていることが明らかとなった。他方,裁判例の分析の結果からは,第一に,障害を有する児童・生徒が被害者となった事案が多数を占める一方で,加害者側として関係している事案も一定数存在すること,第二に,体罰に関わる事案の中にも,特別支援教育の対象となる児童・生徒が被害者として顕在化する割合が一定数に上っていることが明らかとなった。
|