1 1953年に創設されICAE創設後はそのリージョン組織にもなっているEAEAの事務所を訪問し、現事務局長Gina Ebner氏にインタビューを行った。2000年頃に独立した事務所が設置されたこと、ここ十数年の事務局体制の変遷、EAEAの役割に関する見解を聞くことができた。創設、名称・規約変更の経緯、ICAE創設期との関わり等の詳細を知っている方の情報も入手できた。 2 ユネスコ生涯学習研究所付属図書館で国際成人教育会議関係の資料収集を行った。 3 ASPBAE創設50年を振り返るリフレクション・セミナーに参加し、各時期の当事者と面識を得ることができた。各時期の各国の国内事情と国際関係が多面的にASPBAEの活動展開に影響を与えていること、同セミナーのASPBAEの活動にとっての意義も確認できた。ASPBAE2代目、事務局長Chris Duke氏へのインタビューは、質問用紙を同セミナー時に手渡しし、メールでの回答を得る形で行うことになった。同氏がどのような背景と抱負をもってASPBAE事務局長の仕事を展開していったか、その概要を知ることができた。 4 現在のICAEの事務所があるウルグアイで、現事務局長Celita Echer氏に2度目のインタビューを行い、同氏がREPEMの代表としてICAEの世界大会に参加した、軍事独裁政権直後、1985年当時と、またそれ以前のウルグアイでの同氏の経験や民主化に関わる社会運動についてさらに具体的に伺った。また、女性運動、労働運動、農村での学校教師の運動の関係者を紹介していただき、同氏の経験だけではカバーできない当時の状況、個別体験等についてインタビューし、関連情報(資料等)も入手できた。 5 ICAEの世界大会の展開を、ユネスコ国際成人教育会議の展開、その他の国際的な諸会議との関連で整理し日本社会教育学会第60回研究大会で自由研究発表を行った。
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