• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

シティズンシップ教育の政治的意義に関する日英比較研究:多元化社会と価値形成教育

研究課題

研究課題/領域番号 22530886
研究機関南山大学

研究代表者

清田 夏代  南山大学, 人文学部, 准教授 (70444940)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード教育学 / 英国 / シティズンシップ / 多元化社会 / 価値形成 / 政治教育 / 民主主義 / 国際比較研究
研究概要

平成24年度は、移民をめぐる現在の英国の社会的政治的問題状況に対し、シティズンシップ教育の可能性について具体的に明らかにすることを研究目的としていた.とりわけ、シティズンシップ教育を政治教育としての意義を明らかにし、その実践のあり方を模索することは重要な課題であった.その際、英国で導入されたシティズンシップ教育の枠組みを構築したB.クリックの政治研究の成果を再検証し、それに基づいて英国の若者の政治的リテラシーの向上に取り組んでいるハンサード協会の実践は,若者に対する政治教育の取組が,多元化社会に揺らぐ民主主義の再構築を可能にするものであると示唆するものであった.前年度においては,政治教育についてのこうした考えについて,ヨーロッパ各国の状況について明らかにすることを課題とする重要な先行研究や国家社会論等の理論研究を整理し,研究の理論的枠組みを構築した.本年度は,こうした理論枠組みを検証するために,英国で調査研究,資料収集を行うため,2012年9月1日から10日間にわたり,教育省,ビジネス情報スキル省,ウォナース及びシャムリー小学校,ローディング・バレー高校などを訪れ,各関係者を対象として聞き取り調査を行った.学校での調査においては,特に英国におけるシティズンシップ教育の実際や教員の研修について,関係者に話を聞くことができた.
上記したような活動の成果として,「共生のための教育―民主主義の再建を課題とするシティズンシップ教育ー」(南山大学・人間関係研究センター『人間関係研究』第12号),また,本研究のテーマと関わって,特に小学校での調査によって得た成果として『学校運営協議会と『教員の質』―教員の職能開発における学校運営協議会制度の可能性と課題―」(日本教育行政学会『日本教育行政学会年報38』)の2本の論文をまとめた.また,日本教育行政学会第47回大会において研究発表を行った.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 共生のための教育―民主主義の再建を課題とするシティズンシップ教育ー2013

    • 著者名/発表者名
      清田夏代
    • 雑誌名

      南山大学・人間関係研究センター『人間関係研究』

      巻: 12 ページ: 1-20

  • [雑誌論文] 学校運営協議会と「教員の質」―教員の職能開発における学校運営協議会制度の可能性と課題ー2012

    • 著者名/発表者名
      清田夏代
    • 雑誌名

      日本教育行政学会『日本教育行政学会年報』

      巻: 38 ページ: 50-66

  • [学会発表] 英国における地方教育行政と教育ガバナンス―新自由主義と学校評議会制度ー

    • 著者名/発表者名
      清田夏代
    • 学会等名
      日本教育行政学会第47回大会
    • 発表場所
      早稲田大学

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi