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2012 年度 実績報告書

学校評価を基盤とした学校改善に関する日英比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530894
研究機関福岡大学

研究代表者

高妻 紳二郎  福岡大学, 人文学部, 教授 (20205339)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード学校評価 / 学校改善 / 学校管理職 / リーダーシップ
研究概要

教育水準局(Ofsted)による学校査察を経て、そこでの評価結果とインスペクターによる詳細なコメントを学校全体で共有・精査し、次回の学校査察において評価をあげることに多大な努力を傾注し、結果的に学校改善に成功したイングランドにおける中等学校の事例を検討した。地方当局の管轄を離れてアカデミーに移管する中等学校に対して地方当局の関与は極めて薄くなっている状況もみられるなか、本校はOfstedによる評価結果が上昇し、保護者の支持を集め、短期間のうちに生徒をほぼ1割増の獲得というように順調に伸びた事例であった。本年度はなぜすべての領域が「素晴らしい」評価を得ることができたのか、前回の評価結果に基づいて学校がどのような取組を行ったのかについて検証した。とりわけWWW(What Went Well?):「何が良かったのか」、EBI(Even Better If?):「どうすればもっと良かったか」という視点を設定し、学校の自己評価・第三者評価を基盤とした学校改善に向けての取組の好事例といえる。
学校管理職は学校経営目標を3年かけて職員に浸透させるという中長期的なPDCAサイクルを導入することで、徐々に実効が上がる学校改善の成果を重視するというマネジメント手法を採用した。「改善の方向性を明示すること」に妥当性を与えるために「各種データの活用」に意を注いだことが職員全体のベクトルを一致させることに成功している。これらの実践は我が国の学校改善の方向性に大きな示唆を与えるものといえる。イギリスの息の長い取組と「さざ波効果(ripple effect)」に重きを置く風土の教育的効用には一定の価値があるものと思料される。単に教員の教育技術の向上を促すだけではなく、リーダーシップとマネジメント双方の具体的方針を職員全体に浸透させることを強く意識することこそが学校改善に不可欠な要素となる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 科研費報告書2013

    • 著者名/発表者名
      高妻紳二郎
    • 総ページ数
      82
    • 出版者
      学校評価を基盤とした学校改善に関する日英比較研究

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公開日: 2014-07-24  

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