研究課題/領域番号 |
22530896
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
嘉納 英明 名桜大学, 健康科学部, 教授 (30449962)
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キーワード | 字幼稚園 / 字公民館 / 集落共同社会 / 子育ち・子育て / 地域力 |
研究概要 |
研究2年目の平成23年度は、前年度に引き続き、沖縄各地の就学前教育の実態調査や関係資料の収集を図り、宮古・八重山地区に関する文献資料・ヒアリング調査の分析を行った。地方自治体発刊の市町村誌等には、本研究に関する記述はほとんど見あたらず、字誌レベルでの記述の収集、元字幼稚園の保育士(保母)の聞き取り調査の文字起こしと分析を行った。字誌での記述は詳細ではない。そのため、近隣の字(集落)の実態とつき合わせて、実像を浮き彫りにする作業を続けている。 教育委員会は、元保育士(保母)の情報に関しては、ほとんど併せ持っていない。そのため、宮古・八重山では、直接、現地調査に入り、保育士の特定をしてインタビュー調査をしてきた。被インタビュー者は、高齢者がほとんどであるが、字誌の記述ではうかがい知れない字幼稚園の運営状況や保育士を取り巻く実態について把握することが出来た。 宮古・八重山地区の保育士のインタビュー調査と平行して、前年度から、琉球政府が実施した字幼稚園の実態調査の資料を分析し、復帰前の沖縄の字幼稚園の地区別数、保育士の手当等について明らかにすることが出来た。これを、日本社会教育学会や九州教育学会で発表し、大学の紀要としてまとめることが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
・本研究に関する史資料の収集については、進展をみせたが、それを読み込み・分析する時間が十分確保出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
・これまでに本研究に関する基本的な文献、関連史資料の収集は十分な進展をみせたので、今後は、これらの読み込みと分析、記述していく時間を確保することが重要である。 ・また、本研究は、宮古・八重山地区を調査対象としているが、沖縄本島の豊見城市及び名護市の調査はすでに終了しているので、これらの地区との比較分析を視野に入れながら、研究をまとめる。
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