研究概要 |
平成22年度は、3か年の研究計画の1年目であり、「振り返り・自己評価ガイドブック(第1版)」作成のための基礎データ収集段階と位置づけて研究を行った。そのために、下記の2つの調査を実施した。 1) 調査I 文献調査 データ収集として「保育の振り返り・自己評価について書かれている文献(書籍・論文・雑誌記事等)」および「園内研修について書かれている文献(書籍・論文・雑誌記事等)」を調査し,保育の振り返り・自己評価について書かれているものから、そこで提示されている「観点・視点」と「手法」についてレビューを行い,どのような目的意識を持って、その「観点・視点」に基づいて振り返り・自己評価することが必要なのか、それにより何が見えてくるのかを整理した。そして,「保育の振り返り・自己評価の観点・視点とその類型化」「そのための手法の類型化」を行い,関西国際大学発行の研究紀要に論文を発表した。 2) 調査II フィールド調査 調査協力園(幼稚園・保育所)においてフィールドワークを行った。具体的には、保育の振り返り過程・自己評価の観点や手法、そして園内研修システムについて、実地調査を行った。調査手法としては、園長・所長へのインタビュー、幼稚園教諭・保育士へのインタビュー、園内研修への参加(オブザーバーあるいは研修講師として)、平成23年度実施予定の質問紙調査のための予備調査を通じて、保育現場における振り返り・自己評価の視点や方法、園内研修の実際を明らかにした。 以上、2つの調査を実施することにより、研究者間において問題意識の共有化をはかり、保育の「振り返り」「自己評価」等の視点、園内研修の共通のイメージを構築を図った。
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