研究課題/領域番号 |
22530898
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
瀧川 光治 関西国際大学, 教育学部, 准教授 (40340939)
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研究分担者 |
岡本 拡子 高崎健康福祉大学・短期大学部, 教授 (80309442)
新開 よしみ 東京家政学院大学, 現代生活学部, 准教授 (50369352)
卜田 真一郎 常磐会短期大学, 幼児教育学科, 准教授 (20353021)
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キーワード | 保育の質 / 保育実践 / 振り返り / 自己評価 / 園内研修 / ガイドブック |
研究概要 |
平成23年度は、3か年の研究計画の2年目であり、年度末(3月)に「振り返り・自己評価ガイドブック(第1版)」作成するために研究を行った。そのために、下記の2つの調査を実施した。 1)調査I 文献調査 データ収集として「保育の振り返り・自己評価について書かれている文献(書籍・論文・雑誌記事等)」および「園内研修について書かれている文献(書籍・論文・雑誌記事等)」を調査し,保育の振り返り・自己評価について書かれているものから、そこで提示されている「観点・視点」と「手法」についてレビューを行い,どのような目的意識を持って、その「観点・視点」に基づいて振り返り・自己評価することが必要なのか、それにより何が見えてくるのかを整理した。そして,「保育の振り返り・自己評価の観点・視点とその類型化」「そのための手法の類型化」を行い,関西国際大学発行の研究紀要に論文を発表した。 2)調査II フィールド調査 調査協力園(幼稚園・保育所)においてフィールドワークを行った。具体的には、保育の振り返り過程・自己評価の観点や手法、そして園内研修システムについて、実地調査を行った。調査手法としては、園長・所長へのインタビュー、幼稚園教諭・保育士へのインタビュー、園内研修への参加(オブザーバーあるいは研修講師として)、保育現場における振り返り・自己評価の視点や方法、園内研修の実際を明らかにした。 以上、2つの調査を実施を踏まえて、平成24年3月に「保育の振り返り・自己評価ガイドブック(第1版)」を作成し、調査協力幼稚園・保育所に頒布した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画では、「保育の振り返り・自己評価ガイドブック(第1版)」を作成し、それを用いてアクションリサーチとして幼稚園および保育所で園内研修を行い、そのガイドブックの検証を行い、最終年度に「保育の振り返り・自己評価ガイドブック(改訂版)」を作成することによって、「保育の質の向上のための実践の振り返り過程・自己評価の手法及び園内研修システム開発」という研究テーマを実施する計画であった。現在、その第1版を使ってのアクションリサーチによる検証中であるので、(2)と自己評価した。
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今後の研究の推進方策 |
「保育の振り返り・自己評価ガイドブック(第1版)」を使って、アクションリサーチを行っていくが、今年度、次のように推進方策を考えている。 (1)園内研修によるアクンションリサーチを現在の数(10か所)から、15か所に増やす。 (2)大学主催の公開講座を1回実施する。その公開講座で、「保育の振り返り・自己評価ガイドブック(第1版)」を初めて使ってみた保育者がどのように受け止め、どのように自分の振り返り・自己評価を高めていくかを、アンケート調査を行う。 それによって、改訂版および最終報告書を作成する。
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