研究課題/領域番号 |
22530903
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研究機関 | 株式会社PHP研究所 |
研究代表者 |
亀田 徹 株式会社PHP研究所, 国家経営研究本部, 主席研究員 (10573967)
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研究分担者 |
中條 武志 中央大学, 理工学部, 教授 (40198106)
花田 里欧子 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (10418585)
田村 知子 中村学園大学, 栄養科学部, 講師 (90435107)
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キーワード | 教育学 / 品質管理システム / 学校経営 / ブリーフセラピー |
研究概要 |
平成22年度は、教師間の同僚性に関する予備調査(アンケート)とTQMの要素を取り入れた学校経営プログラムの開発を行った。 予備調査では、「看護職版チームワーク測定尺度」〔TMN〕(三沢他2009)の考え方を採用し、TMN因子に基づいて学校現場を想定して教師間の同僚性に関する質問項目を設定した。さらに、実践後のアンケートでは、学校経営改善のための活動を細分化し、それぞれの活動内容がチームワーク向上に効果があったかどうかをたずねた。 学校経営プログラムは、1)校内に教師によるプロジェクトチーム(以下「PT」)を設置し、PTで学校改善ための活動方法について議論を行い、2)PTで決定した活動方法を学校全体で実行する、との内容で構成されるものであり、同プログラムを高校で実践した。 予備調査の結果は以下のとおり。 ・実践前後で教師間のチームワークが向上したかどうかについては、いくつかの項目で有意な数値上昇を確認することができた。 ・学校経営改善の活動が教師間のチームワーク向上に効果があったとの有意な結果を出すにはいたらなかった。PTメンバーだけを見れば、いくつかの活動がチームワーク向上に効果があったと考えているとの有意な結果が出た。しかしながら、PTメンバー以外の教師の場合、学校経営改善の活動がチームワーク向上に効果があったと考えているとの有意な結果が表れなかった。 PTメンバーとPTメンバー以外で効果に対する意識の差が生まれたのは、PTで議論した活動の趣旨が校内全体に十分に伝わらなかったことが理由ではないかと考える。平成23年度においては、PTメンバーとPTメンバー以外の意識の差を埋めるための工夫を加える必要がある。
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