研究課題/領域番号 |
22530903
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研究機関 | 株式会社PHP研究所 |
研究代表者 |
亀田 徹 株式会社PHP研究所, 国家経営研究本部, 主席研究員 (10573967)
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研究分担者 |
中條 武志 中央大学, 理工学部, 教授 (40198106)
花田 里欧子 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (10418585)
田村 知子 中村学園大学, 栄養科学部, 講師 (90435107)
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キーワード | 教育学 / 品質管理システム / 学校経営 / ブリーフセラピー |
研究概要 |
2年目となる23年度は、前年度に開発した学校経営プログラムの実施と教師対象のアンケート調査を行った。 学校経営プログラムについては、22年度に実施した内容を基本的には維持しつつ、より効果的な経営改善を行うために修正を加えた。22年度の課題として、校内プロジェクトチーム(以下「PT」)に参加した教師と参加しなかった教師との間で経営改善に対する意識の差が生じたことがあげられる。この意識の差を埋めるため、PTに参加しない教師からも経営改善に対する意見を提出してもらい、その意見をPTの議論に反映させるなどの工夫を行った。 教師対象のアンケートでは、22年度の予備調査の結果を踏まえ、質問内容は基本的に予備調査の質問内容と同じとした。予備調査で採用した教師間の同僚性に関する測定尺度を生かしつつ、同僚性向上の要因を明らかにできるよう、学校での経営改善の内容に応じて若干の修正を加えた。 研究の進行にあたっては、研究代表者及び研究分担者による会議を適宜開催し、研究計画の立案並びに学校経営プログラムの内容の検討、アンケート調査の質問項目の検討、調査結果の分析等を行った。 実践地域は、22年度に引き続き福岡県とし、同県立高校(2校)で実践を行った。 教師対象のアンケート調査の結果概要は以下のとおり。 ・学校によって差はあるものの、"経営改善のための活動が教師間のチームワーク向上に効果があった"と教師が判断しているとの有意な結果を確認した。 ・22年度の課題であった、PTに参加した教師とPTに参加しなかった教師との意識の差を縮小することができた。 経営改善に対する教師の意識が向上していることは、管理職等に対するヒアリングでも確認することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
23年度に実施した教師に対するアンケート調査では、経営改善のための活動が教師間のチームワーク向上に効果があったと教師が判断しているとの有意な結果を確認できたため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、学校経営改善のためのどの活動が教師間のチームワーク向上により効果があるのか、それぞれの活動の効果の違いを明らかにする。このため、経営改善のための学校経営プログラムについてさらに工夫を加える。教師対象のアンケート調査の質問内容については、アンケート調査の継続性を勘案しつつ、必要に応じて見直しを行う。 実践地域・実践校は、23年度に引き続き、福岡県立高校(1校)とする。 本年度は3年計画の最終年度であるため、これまでの研究成果のまとめを行う。各学校・地域の参考に供するため、研究成果を広く公表する。
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