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2011 年度 実績報告書

地方ノンエリート青年の社会的自立と進路指導・キャリア教育の改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530904
研究機関北海道大学

研究代表者

浅川 和幸  北海道大学, 大学院・教育学研究院, 准教授 (30250400)

キーワードノンエリート青年 / 進路指導 / キャリア教育 / 社会的自立
研究概要

平成23年度は、研究目的であるノンエリート青年の社会的自立と進路指導・キャリア教育の改善について検討する作業のための第二段階として、後者の進路指導・キャリア教育の現状に関する調査研究を中心に行った。第―に、平成22年度において札幌市と釧路市の高校(14校)の進路指導・キャリア教育担当教員へのインタビュー調査を行ったが、その音声データの文字テキスト化とその分析である。これは、平成23年度当初、キャリア教育学会等の全国学会での研究発表が北海道の地方学会(北海道教育学会)での発表に切り換え、たまたま会場が札幌市であったため旅費の支出がなく、それで停滞していた文字テキスト化を行い、その分析を行ったものである。まだ、全面的なとりまとめには至っていないが、その一部は報告書や論文において活かされた。進路指導・キャリア教育調査は、初期の目標を達成した。第二に、ノンエリート青年とは対比的な意味で、釧路市の地域進学校の高校3年生のアンケート調査を平成23年度におこない、報告書を作成した。また高校生の前段階として中学2年生の進路意識・生活意識に関する調査を、平成22年度に釧路市と夕張市で行ったが、平成23年度に前者を論文に、後者は学会発表し、専門学会誌に現在投稿中である。第三に、平成22年度に行った夕張市の地域文化の把握の補足調査である。この点でも初期の目的を達成された。しかし平成23年度に計画していた夕張高校OBの道外就職した者(東京都等)については、対象者の都合により行えていない。平成24年度に先送りとなった。道外就職者のうち高校がその所在を把握している生徒は少ないが、まだ残存している友人関係のつてを頼り、少しでも人数を確保したいと考えている。また、札幌市に進学した生徒については少数であるが、所在の把握ができているので、それについても平成24年度に調査を継続したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、複合した研究分野をもっている。そのうち終了したのは、高校を対象とした進路指導・キャリア教育に関する調査、補足的な領域の夕張市の地域文化調査、比較のための進学校調査である。最終年度に残ったのは、三地域(夕張市、釧路市、札幌市)の高校卒業者の追跡のインタビュー調査、これまでの研究成果の全国学会あるいは専門学会における発表とそれを機会とした研究交流、そして全体のとりまとめ、である。この本年度の補足調査については、特に就職した生徒についてその所在の把握の技術的な問題から、事例数や地域が限定される場合もあると考えられるが、可能な限り追求したい。以上のような理由からおおむね順調と判断した。

今後の研究の推進方策

今後、三地域(夕張市、釧路市、札幌市)の高校卒業者の追跡のインタビュー調査、これまでの研究成果の全国学会あるいは専門学会における発表とそれを機会とした研究交流、そして全体のとりまとめ、を行う。この本年度の補足調査については、特に就職した生徒についてその所在の把握の技術的な問題(高校側との折衝上の問題も含め)から、事例数が限られたり、地域が限定される場合もあると考えられる。最終年度でもあり、事例数や地域が限定される可能性があるが、可能な限り追求する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 疲弊する地域における中学生の生活と意識2012

    • 著者名/発表者名
      浅川和幸
    • 雑誌名

      教育学の研究と実践

      巻: 7 ページ: 5,14

    • DOI

      ISSN1349-8266

  • [学会発表] 学校統合による中学生の生活と意識の変化2012

    • 著者名/発表者名
      浅川和幸
    • 学会等名
      北海道教育学会
    • 発表場所
      北海道大学(札幌市)
    • 年月日
      2012-03-19

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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