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2012 年度 実績報告書

教室におけるジェンダー秩序の日瑞比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 22530909
研究機関東京学芸大学

研究代表者

中澤 智惠  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00272625)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードジェンダー / スウェーデン / 教師―生徒関係
研究概要

本研究は、義務教育段階の学校(小・中学校レベル)における教室内のジェンダー形成およびその教室環境や社会・文化的背景を、日本とスウェーデンで比較検討することによって、日本の男女平等教育の課題を明らかにすることを目的としている。本年度は研究期間の最終年度であり、主に次の二点を中心として研究を進めた。
①海外共同研究者と、昨年度に実施した日本での学校観察に関して研究会を開催し、それぞれの観点から討議し報告書にまとめた。教師による統制がよくとれている日本の教室では、多くの場合、教師が公平性やジェンダーバランスに配慮していて、ジェンダーが現象として表面化する場面が少なかった。しかし概して日本では、児童・生徒の個性の発露が抑えられていることが示唆された。一方で、教師と生徒との関係が密で、教師が生徒の状況をよく把握し、教育的な関わりを持とうとしていることから、今回の観察では明確にはできないが、教師のジェンダー意識や態度が生徒に対して、スウェーデンよりもより強い影響力を有するのではないかと推察された。
②夏秋授業休業期間を利用して渡瑞し、昨年度に引き続いてスウェーデン・ノルショーピンの小・中学校における学校観察および教師・生徒へのインタビュー調査を実施した。中学の体育教師にインタビューした結果、競争的な競技については学校外の地域クラブ活動の場があるので、学校での体育には競争よりも協調を重視しており、男女混合での体育の授業を行っているとのことであった。昨年度より継続しての観察であることから、対象の生徒(女子のみ)にグループインタビューも実施することができた。その結果、スウェーデンの中流階層家庭の女子にとって、専業主婦の選択肢はほぼ念頭にないこと、性別に平等に対応しない教師に対する反発心が強いこと、友だち関係においてはジェンダーが大きく関わっていることなどを明らかにしえた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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