研究課題
この研究は、日本の大学における大学経営の総合的問題を分析するための情報基盤の構築を目指しており、(ア)情報技術の観点から、大学情報を効率的に収集するモデルの形成と情報基盤の構築をおこなうこと、(イ)大学行政の観点から、大学経営における総合的問題を多角的に分析するためのシステムの構築を行うことの2つが研究の主な目標である。平成22年度は主に(ア)の構築を重点的に行った。学務情報と教員情報を中心として大学情報を収集し、機関調査の情報源としてのデータウェアハウス(DW)を構築した。また、大学評価で問われる評価事項を整理し、評価項目毎に量的データをDWから自動的に取得する大学評価ウェアハウス(EW)を構築した。EWには、テキストデータ(PDF、ワードなど)を添付して蓄積する文書管理機能が配備されているが、蓄積された文書をファイルの形式を問わず検索できるような検索エンジンを構築した。また、DWから直接データを取得するにはSQL言語を使用してデータ処理をする必要があるが、今年度は中間サーバ(クエリ管理システム)を構築し、管理者が作成したSQLプログラムを共有することができるWebAPIを配備した。これによって、URLと簡単なパラメータを指定するだけで分析データを取得できる。このWebAPIは人間がデータを効率的に取得できるだけでなく、他のWebデータベースとの連携を容易に行うことができるものである。
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Proc.The 4^<th> International Conference on Advances in Semantic Processing
ページ: 218-221