研究概要 |
本研究の目的は,大学生を対象とした「大学生活適応プログラム」の開発である.このプログラムは,対象学生に自己評価の手法を教授することで,学生が自分の判断で自分にとって必要な行動を同定し実行できるようになることを意図する点に特徴がある H22年度は,学生の抱える大学生活上の課題や問題を特定しニーズを明確にするための全国調査を実施した,対象は全国の国公私立大学4校の学生約300名であった.主な調査内容と大学生活上の課題,問題は以下の通りである [調査内容] 学生生活全般…OSAII,ソーシャル・サポート質問紙,大学生活不安尺度,心理的適応 学習面…………学習特性に関する質問紙,学業意欲低下・授業意欲低下尺度,学業に対するリアリティショック尺度 [学生の抱える課題,問題の例] ・友人に誘われると断れなく,時間が足りない ・自分を他人に表現するのが下手,疲れる ・勉強についていけるか心配 ・物事に集中できない これにより「大学生活適応プログラム」の具体的テーマの検討が可能となった,H23年度は,以上の成果に基づいて既存の高齢者版プログラムを大学生版にリニューアルし,介入研究を実施する予定である
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