• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

学校的社会化の現状と歴史に関する研究:<児童の成立>の解明に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 22530930
研究機関立教大学

研究代表者

北澤 毅  立教大学, 文学部, 教授 (10224958)

研究分担者 有本 真紀  立教大学, 文学部, 教授 (10251597)
キーワード教育学 / 社会学 / 歴史社会学 / 学校的社会化 / 身体技法 / 個性調査 / 児童
研究概要

本年度は研究実施計画にもとづき、(a)「映像データ分析に基づく学校的社会化過程の実証的解明」(b)「個性調査簿分析による『個性』概念の成立と変遷過程の解明」の2つのテーマへの接近を試みた。まず(a)については、本研究の一貫として蓄積された映像データから分析を行い、その成果を第62回日本教育社会学会(関西大学)において発表した。入学問もない小学校1年生がいかにして「児童」になっていくのかという本研究のテーマは教育社会学会および教育学研究において認知されつつあり、「学校的社会化」への関心も高まっている。また、本学卒業生の小学校教員との研究会を年2回(2010年7月、12月)実施し、現場の実践的関心をもとに本共同研究で得られた知見に対する意見交換を行っている。次に(b)については、本研究の前身である平成19年度~21年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究「問題行動・指導・評価をめぐる歴史・社会学的研究:子どもへの〈まなざし〉に着目して」(課題番号19530761、研究代表者:北澤毅)において収集した明治期以降の小学校の学籍簿・個性調査簿等の歴史的史料の収集を継続して行った。本年度は茨城県(2010年5月~7月)と山形県(2010年9月)の小学校に保存されている各種調査簿等の収集を終え、データベース化に着手している。また、「児童」という小さき存在を介した日本独自の教育・学校文化を解明する研究の一貫として、明治期の新聞記事を中心に「児童虐待」の成立と概念的変遷過程に関する調査も並行して行っている。以上の個性調査および児童虐待に関する歴史的研究については、第63回日本教育社会学会(お茶の水大学)において研究成果を報告する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 「学校的社会化」研究方法論ノート-「社会化」概念の考察-2011

    • 著者名/発表者名
      北澤毅
    • 雑誌名

      立教大学教育学科研究年報

      巻: 第54号 ページ: 5-18

  • [雑誌論文] 儀式/道徳教育と唱歌-「同情」の作動に着目して-2011

    • 著者名/発表者名
      有本真紀
    • 雑誌名

      音楽教育実践ジャーナル

      巻: vol.8, no.2 ページ: 14-21

  • [雑誌論文] 学校的ルーティーンの産出にみる社会化機能-小学校1年生の帰りの会に着目して-2011

    • 著者名/発表者名
      鶴田真紀
    • 雑誌名

      立教大学教育学科研究年報

      巻: 第54号 ページ: 51-62

  • [学会発表] 教室における社会化場面の分析-「1年生らしさ」の形成過程に着目して-2010

    • 著者名/発表者名
      小野奈生子
    • 学会等名
      日本教育社会学会第62回大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2010-09-19
  • [学会発表] 授業場面における児童「集団」の形成-教師・児童による逸脱児童の協働的産出過程に着目して-2010

    • 著者名/発表者名
      越川葉子
    • 学会等名
      日本教育社会学会第62回大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2010-09-19
  • [学会発表] 明治期における小学校卒業式の変容-「感情の共同体」の創出-2010

    • 著者名/発表者名
      有本真紀
    • 学会等名
      日本教育社会学会第62回大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2010-09-18

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi